闇が濃厚だった時代の最後の残照

古今東西、人の心に暗い影を落とす
魔というのは存在していて、
それらが人類の歴史に様々な陰影を
加えているところがあると思います。

セッションでも、個人や国、文明単位で
こうした魔が蠢くストーリーに
取り組んでいくことがありますが、

如何に時代や場所が変わっても、
その質感は、いつも同じだな、
と思います。

とは言え、
闇の深さ、規模、凶悪さはそれぞれで、
人々の邪念を取り込みながら、
成長していくが故に、しばしばそれは、
血を欲するのですね。

ダークサイド系のヤバい雰囲気をまとった
人たちがたむろすような場所で、
しばしばそういう事件が起こるのも、

そういうスピリチュアルな闇の存在が
生贄を欲しているというのも
あるのだと思います。

血祭り、という言葉がありますが、
まさに文字通り、たとえではなく
その通りなのでしょう。

だから、そういうのに巻き込まれぬよう、
触らぬ神に祟りなし。そもそも
近づかぬのが一番です。

セッションでは、時空を超えて
様々なストーリーが出てきますが、
侵略を受けて滅んだ国や星なども、
割とよく出てきます。

そういう歴史を体験した一人の記憶を通して
そこに刻まれた苦しみを浄化していくために、
その時代のその国の価値観に基づいた
システム自体を変えていくような
働きかけをしたりもします。

たとえば、侵略を受けて奴隷になり、
強制労働をさせられた苦痛を癒すために、
敵方の侵略の意図を読み解いていきます。

そこには必ず目的があるはずなので、
その奥にある感情のエネルギーに
アプローチして、

侵略しなくても
済むような道を選択できるよう、
支配者の恐れを統合したりします。

その時に、侵略者の王を見ると、
大体、闇の存在の影が見えたりします。

その人が王位に就くまでに、
親や兄弟をあやめているなんていう
ケースもよくあることですが、

こういう魔は、
昨日今日取り憑くのではなく、
何十年という単位でその人の心を
少しずつ恐れや欲望で染め上げ、
精神を乗っ取っていくのです。

古今東西の物語で、
この辺りを実に的確に描いた描写、
例えば、悪魔と対話するシーンとかが
出てきたりするのですが、
まさにそれは、事実なのです。

悲劇の歴史を転換していくには、
リーダーの心の中にある、
暗い種を統合することが
カギになります。

人生の様々なポイントで、
闇に引っ張られていた因子を統合
していくと、段々と魔は離れていきます。

すると、リーダーの選択が変わり、
その国、その時代の歴史が変わります。

そして、
その時代を生きた一人の人生の記憶が
悲劇から幸せなものに書き換わるのです。

おとぎ話のような世界の記憶が変わると、
その因子を持って今生を生きていた人の
人生も変化していきます。

とても不思議なのですが、
この人生を生きる私たちは、
様々な次元の様々な存在たちと
リンクしているところがあるのだと
感じます。

私たちの心の中の闇の因子が
統合されることは、確かにこの世界、
そして別の世界からも、闇を祓う
ことになるのだと思います。

この世界も、
まだまだ混乱と悲劇は多いけれど、
見ないふりをして蓋をするのではなく、

私たちは、自分と言う存在を通して、
闇すらも転換していくことのできる
存在なのだということを
忘れずにいたいと思うのです。

闇の勢力も、聞くところによると、
段々と活動しにくくなっている
時代のようですね。

私がインタビューした複数の存在たちは、
もうかつてのようには行かなくなった、
と言っていました。

今は、闇が濃厚だった時代の
最後の残照なのかもしれません。

善き世界を、迎えられますように。

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