もうすぐ夏至を迎えるこのタイミング。
何となく私の感覚では
この夏は色々な意味で大きなヤマ場
という気がしていて、
今の自分に見落としているところは
ないか、果たせずにいる責任がないか、
日々問いながら過ごす今日この頃です。
とは言っても、それも別段、
特別に何かしているということ
ではなく、いつもと変わりなく
やることをやって過ごすまで
なんですけれどね。
夏至を前に、何やら焦りを
感じていらっしゃるという方も
ちらほらあるようなので、
思うところ、今日は綴ってみます。
焦りを感じている方に
共通してみられるのは、
この自分を受け入れずに
理想を追う意識が強い傾向がある
ということでしょうか。
この自分で生きていく、
と本当に肚を括っている人は、
淡々と今この自分にできることを
その方なりに積んでいかれている
ように拝見します。
今のこの自分を受け入れていないと、
地に足がつかず、空回りします。
在るべき理想を見てそれを
追いかけるのですが、
そういう人は、
その理想自体が頭で考えた
取ってつけた「借りもの」なので、
本当に自身の命が導くものとは
違うんですね。
だから、いくら借りものの理想を
追いかけても、自分を生きている
実感がなく、着実に積み重ねて
いけている手応えもないのです。
一方で、
自分の命と対話しながら
生きている人は、命の導きが
自分の理想であり生きる道
になっています。
決して、
誰かが謳う借りものの理想ではなく、
オリジナルの自分の道なので、
歩むほどに自分自身に深まり、
自分を通して、宇宙の真理にも
繋がっていくような、叡智の道
そのものでもあります。
これからの時代、誰しもが
この自分自身の命の道を生きなければ
本当に生きたことにはならないと
私は思っているのですが、
だからこそ、
自分でそれがわかるような
在り方が必須だとお伝えし続けて
きています。
誰かそれがわかる他人に導いてもらって、
自分はそれについていけばいいのだ
と言うような在り方は、論外です。
私の仕事は、
それがわかるような在り方を
お伝えし、それができるように
サポートしていくことで、
正解だけ教えてほしいとか、
代わりに判断してほしいなど、
自分で自身と対話する気のない人の
ニーズに応えるつもりはないですね。
世の中には、そういうニーズに
応える受け皿は他にたくさんあるので、
そちらをご利用いただければ
いいんじゃないかな、と思っています。
自分が直接叡智に触れるというのは、
遠いところにある理想論、夢物語
ではないのです。
自分に本当に向き合っていれば、
触れざるを得ないものだし、
深まってしまうものなのです。
自分に向き合い切れないのは、
自分に向き合うときに浮上する
何かしらの苦痛から逃げています。
苦痛に気付く前に、つるっと
意識がそれて、逃げている
という自覚すらないかもしれません。
その苦痛に気付き、逃げずに対峙し、
苦痛の差し出すメッセージに
どれだけ応えられるか。
それができれば、
自分と対話するということが
どういうことなのか、
わかってくるでしょう。
焦りと言うのは、
意識が何か、自分とは違う道を見て
混乱しているときの反応と言える
かもしれません。
そんな時の処方箋は、
自分自身に帰れ、ですね。