最近やっと色々落ち着いてきたので、
私自身のエンディングノートを
書いています。
今私は50代前半の年齢ですが、
そのときは明日かもしれないし、
20年先かもしれません。
母の時は突然だったので、
その後始末を数カ月かけて
やってきたことを振り返ると、
色々と大変なことがありました。
大事な書類がどこにあるのか
わからないとか、
銀行口座も通帳のない特殊な口座が
あったのですが、ぞれを知らずに
ずっとその通帳を探していたり、
知り合いの家の大事な預かりものが
どこにあるのかわからないとか、
捨てていいもの、よくないものの
判別がつかないものが大量にあったり、
とにかく戸惑うことが盛りだくさんの中、
厖大な作業を一つ一つ手探りで
やってきました。
母の時代は紙の記録が主でしたが、
今の時代、ネット上にしか記録がなく、
アカウントにログインするには
パスワードが必要だったりして
もし自分が明日突然いなくなったら
永久に闇に葬られてしまう
わけのわからない情報が
溢れています。
サブスクの解約とかも、
物でないケースはわからないですよね。
あと、私はFXとか株の信用取引とかは
やっていないので良いですが、
巷では、家族に内緒でやっていて、
本人が突然亡くなった時に
相場が動いていて厖大な追証（保証金）が
発生していたなんて話も聞くので、
本当に恐いです。
まぁそれはさておき、
まず最初に伝えておかなければ
いけないのは、仕事関係の連絡です。
母の時は、店で受けた注文の納品が
母が倒れた当日にもあったので、
その納品がどうなっていたのか、
当座の引き落としがいつなのかとか、
あるいは、大きな機材の発注を
止めるのに、どこへ連絡したら良いのか
わからずに相当手間取ったことが
あったので、
当人が亡くなっても止められないもの、
即座に対応しなければいけないこと等
まずは記しておかねばなりません。
お葬式の段取りとか役所への手続き、
友人知人、親戚への連絡なんかは
それからの話なんですよね。
母が亡くなった時に
どういう情報があれば助かったか、
ということを思い出しながら、
あれも、これもと書き綴っています。
その他、お棺の中に入れてほしい物とか
今は私が持っているけれど、
いわれのあるもので、知らなければ
ただの物だけれど、それを知っていれば
処分するときの判断にもなることとか。
礼拝している神像やヤントラ、
仏像の処分方法など。
そういう、微妙な物ってありますよね。
これから、自分で処分できるものは
どんどん処分して物を少なくしていこう
と思っていますが、
今はまだ持っておきたいと思っている内に
突然、なんてこともあったりしたら、
馴染みのない物は本当に困ります。
書いていく内に、
色々と整理できていくことも
多いと思うし、
自分の人生に対する見方も
整理されてくると思うので、
これはすごく良い、
ある種のワークになる気がします。
自分の最期を直視するなんて
嫌だとか縁起でもないと思う人も
いますが、
それは自分にとっても、
残された者にとっても、
とても無責任な意識のように
思います。
エンディングノートは、
折を見て更新できるように、
Wordのデータで作って印刷し、
バインダーで差し替えられるように
私は作っています。
あとは、今度身内が来たら
ここにそれが置いてあるから、
私に何かあったらまずこれを見るように、
と伝えておけば、何とかなるでしょう。
ま、お互いどちらが先に逝くかなんて
わかりませんけれど。
とにかく、あんな苦労は
もう誰にもさせくないですからね。
自分の後始末くらい、
きれいにしておきたいと
つくづく思うのでした。