私たちが経験している世界というのは、
事実の上にそれぞれのフィルターが
かかって、何かしら好ましかったり
不快だったりする体験です。
その体験した出来事自体が
良いとか悪いとかいうものはないし、
最高だったり最悪だったりも
しないのです。
その出来事の善悪を決めているのは、
快不快からくる私たち自身の感情で、
心地良いものは良い、悪いものは
良くないものなのだと思うのです。
ここ、注意深く切り離して
見る必要のあるところで、
感情解放ワークを実践するに当たって、
この辺りが感覚的に身についていると、
自身の内側に浮上している感情に
飲み込まれにくくなっていきます。
恐怖や不安なんかも、
根本は居ても立っても居られない不快感
の感覚が捉えられると、
ここがエネルギー不足の栄養失調のところ
なんだ!ここに命を送ればいいんだ!
ってわかりますね。
あとは、どれだけその不快な感覚に触れ、
留まれるか、です。
ちゃんとできれば、
その不快感(恐怖や不安の感覚)も
緩んで、落ち着いてきます。
すると、それまで恐ろしすぎて
まともに向き合えなかった現実を
ちゃんと見て、必要な行動が
取れるようになります。
感情に飲み込まれて動けなくなる人は、
心のどこかに、栄養不足がある
と思っておくとわかりやすいです。
体も、ひもじい思いをしていると
必然的に動けなくなるし、
世界が暗く辛いところに
感じられてしまいますよね。
心も同じです。
心のしこりは、感情のエネルギーが
固まっているところです。
不快だからと言って分離、隔絶し、
鞭を打って無理に動かそうとしても、
幸せにはなりません。
自分への無理解から、
自分に辛い仕打ちをして恐がらせ、
ますます硬直していく悪循環を
止めましょう。
思うようにうまく立ち回れないとか
動けないのは、無能だからじゃなく、
多くの場合は、自分の取説を
間違っていることからきているんじゃ
ないかな、と思います。
本当は、現実はそんなに深刻だったり
ひどいものではなく、一つ一つ、
段階を踏んでできることをクリア
していけば、割とすんなり解けて行く
ということ、たくさんあります。
ただ、本人が自分の内側に浮上している
深刻に見える重たい不安や絶望感などに
飲み込まれていると、
あまりにも混乱していて、
自分の行く道が見えず、すぐそこに
出口があっても、「一寸先も闇」に
見えてしまうのです。
事実と、感情のフィルターが見せている
世界は違うのだということ、心のどこかで
覚えておいてください。
人生で何か大きな出来事が起こったとき、
動ける自分で在るのかどうかは、
自分の感情を適切に受け止め、
昇華させながら現実に応答できる能力が
どれだけ育っているかにかかってきます。
私自身、去年母が亡くなったとき、
本当に急だったので何も引継ぎがないまま
あらゆることに対処しなければいけなかった
わけですが、
それでもつぶれずに乗り越えられたのは、
自身の感情をしっかり受け止めて
現実に対処する技術が身についていたから
だと思います。
こういうことが無いままに、
この時を迎えていたら、
もっと大変だっただろうな、
と思います。
そう思うと、
私が大丈夫になるまで
ともに生きていてくれた母に、
感謝です。
事実と感情を切り分けて見る
という視点、ぜひ身に着けてください。