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さて。
日々様々な人生模様を拝見してきて
思うのは、この世の苦しみのほとんどは、
自分自身を生きていないことから来ている、
ということです。
この世に生きることが辛すぎて、
自分の人生から逃げ出していると、
自身の真の力の源から切り離され、
力を失い、無力になっていきます。
さらに、
人生をどう生きたらいいのかを知る
導きとも断絶するので、
人生の迷子になります。
そうなると、
自分で自身の人生を判断し、
歩んでいく力も得られないので、
必然的に誰かに判断してもらい、
誰かに寄生し、あるいは他者の力を
搾取して生きるようになっていきます。
そうでないと、
生きていけないと思っているので、
自分で自身の人生を自立して生きる
ということが恐ろしくて
仕方がないのです。
どれだけ他者の羅針盤を借りて、
搾取した力で大きくなっても、
そういう人の自己認識は、
深いところでは無力感と無価値観に
苛まれています。
その感覚が、
人生にあらゆる歪みと悲劇を
もたらしていくのです。
だから、私のセッションでは
他者に依存している力と羅針盤を、
自身の内に見出し、繋がることを
目指して進めていきます。
そうするには、
自分自身に帰らねばなりません。
けれども、人生が辛すぎて、
無力感と無価値観に苛まれている人が
最も帰りたくないところが、
その自分自身なのです。
何としても、自分ではないものになりたい。
自分に帰ってしまったら、
またあの最悪の苦痛が復活してしまう
と思っているから、絶対に自分に
目を向けるなんて、しないんですね。
常に意識は外に向いていて、
理想は自分とは切り離された
何かなのです。
その状態を、転換していくわけです。
そして、私は呼びかけます。
自分自身に帰れ！
誰かや何かの力にすがり、
奪うのではなく、自身の真の力を
使いこなせる自分になるように。
自分が真に行くべき道を、
自身で知る力を思い出せ！と。
これは、どんな存在、
つまり、宇宙人でも悪魔でも妖怪でも
私は同じ呼びかけをしています。
ここを間違っているが故に、
自身の命の道を踏み外している存在に、
人間、人間以外でも、どれだけ
出会ってきたでしょう。
でも、正しい道に軌道修正するときも、
自分自身に帰るというのは、
いつ何時、どんなケースでも適用できる
特効薬です。
自分に帰って、適切に苦しみを統合し、
深く自分自身に再接続できたら、
ちゃんとそこには自分の人生を
生きていく力があるんですね。
人生の迷子さんたちは、
この大事なものを捨てて
見当違いのところに逃げているから、
心も体も平安がないのです。
今、人生が苦しいのなら、
自分がちゃんと自分の人生を受け止め、
生きているか、確かめてみてください。
自分を生きていなかったら、
まず、人生を幸せに充実させることは
不可能です。
いかにして受け止め難き自分を受け止め、
生きられるようになるのか。
そのメソッドが感情解放ワークです。
だから、常々言うように、
ワークは単なるツールではなく、
生涯を通じて磨いていくべき
在り方そのものなのです。
しっかり、地に足をつけて
自分を生きていきましょう。