破壊の後の創造を生きるために

何か人生の大きな転機の時、
それまで積み上げてきたものをすべて
いったん0にさせられることがあるよね~
ってお話を、ある方としていました。

私自身、前職の新聞編集の仕事から
今の仕事に移行したときがまさにそうで、

大好きだったし天職とすら信じていた仕事を
引き剥がされるようにして強制終了させられ、

一体これから自分の未来がどうなっていくのか、
まるで先が見えませんでした。

不安もありましたが、その時は先のことを考える
気力もなく、ただただ思うようにならない体を
どうにか立て直していくことしかできませんでした。

そうこうしている内に、本当にゆっくりと
数か月をかけて心身に再び動き出せる力が
戻ってきたときに、

もう戻ることはできない、という自覚とともに、
ヒーリングを学ぼう、という方向性が
定まっていきました。

振り返ってみても、
新聞編集をやっていた人間が一体どうして
ヒーラーに転身しようと思ったのか、
自分でもよくわかりませんが、

要は、なるようになる、
ってことなんでしょう。笑

今まで何の疑問もなく突き進んできた道を
断たれて、もう二度と後戻りはできません。

どうやって生きていけばいいのか、
ヒーリングなんて学んでものになるのか、
それで生活できるのかも、目途なんてものは
皆無でしたが、

でもそのときは目の前に現れたその道を
無我夢中で突き進むしかありませんでした。

そうしてそれまでの貯えも一気に吐き出して、
ヒーリングを学んだんですね。

恵まれていたな、と思うのは、
出会った人たちです。

よく、ヒーリングを学んでも一緒に練習する仲間が
いないとか、場所がないとかというケースが
あるのですが、

私の場合は、いつでも使える場所を
提供してくれた人がいて、さらに
一緒に練習する仲間が常にいました。

そうして、仲間たちとともに研鑽を積み、
どうにか自分なりのスタイルのヒーリングが
提供できるようになったな、と思えても、
次の試練がすぐにやってきました。

ようやく形になったそのスタイルを、
すべて0にして、根本的に自分自身に
向き合わなければならなかったのです。

実はこのプロセスの方が、最初の0の時よりも
数段キツかったですね。

最初の時は、人が作ったテンプレートを
そのまま取り入れて学べばよかった。

でも次の時は、先に歩む人はなく、
全くの未知の原野を自分で切り開かなければ
いけなかったのです。

一歩先も見えず、果てしなく続くような
暗闇を手探りで歩むような日々を、
数か月送りました。

誰も相談できる人はいなかったし、何より、
それは一人で歩まなければいけない道だと
自分でもよくわかっていました。

変に人に相談したり助けてもらったりしては、
かき乱されてしまう、何かとても
デリケートなものがあったのですね。

孤独と不安の極限で、
さすがに鬱っぽくなりましたけどね。

でもその暗闇の中で、
ただ一人、必死で祈ってました。

当時はニサルガダッタ・マハラジや、
ラマナ・マハルシなどのインドの聖者の本を
読んでは、その言葉の奥から流れてくる
言いようもない恩寵に、日々涙していました。

今にして思うと、
この時代は本当に今の私のベースを作る
とても大切な時間だったと思います。

本当にキツかったけれど、
人には孤独に耐えて暗闇を行かなければ
いけないときがあるのだと思います。

それを、誰にも邪魔させてはいけません。

あなたの中から、とても大切なものが
生まれようとしているからです。

そこでじっと自身の内側に深く潜って、
ひたすら真実を求めるべきなのです。

求めるべきものを、誤らないように。
安易な逃げ道に、逃げ込まないように。

ただひたすら、真っすぐに
最も困難な道を選ぶように。

そのとき、恩寵はあなたを見捨てることは
ありません。

惨めさも不安も孤独も悲しみも心細さも
あらゆる心かき乱す思いも引き受けて
道を歩むとき、

あなたは自分自身の最も大切なところに向って
深く深く根を伸ばしているのです。

そんな惨めさの極みを味わっているときこそ、
実は最も恩寵の深い瞬間なのだと思います。

だからこそ、愚痴に逃げず、
投げ出さず、自分を見捨てないように。

何も間違ったことはないのです。

0になることは、嘆かわしいことではありません。

そこから再び、新たなものが始まる
状態なのです。

だから、すべてを失って打ちひしがれる時、
自分から、自身の人生から逃げないで、
離れないで、自分とともにいてあげることです。

そうすると、
そこから生まれようとしている何かを、
ちゃんと生んであげることができます。

破壊の後の創造を、生きることができるのです。

故に、苦しい時ほど、
自分をお留守にしないように。

ただただ、自分自身とともに在れ。

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