気概と誇り、高邁な精神の力を取り戻す

最近、自分の根っこをもっとしっかり
育てる必要があるな~と感じて、
様々な本や動画を見て勉強中なのですが、

YouTubeでたまたま上がってきた
この動画を見て、心動かされるものが
あったのでご紹介します。

講師:作家・ジャーナリスト 門田隆将 氏/テーマ:「今だから分る『根本博陸軍中将』が台湾を救った歴史的意味」【第2期「まなびと夜間塾」特別講座】(2021.4.8)

1時間余りのちょっと長い動画なのですが、
門田氏の熱い語り口調とその内容に
ぐっと引き込まれて一気に見てしまいました。

昔の日本人の一本筋の通った気概というものに
本当に惚れ惚れするし、軍人という前に
人間として立派な人格者だったのだろうと、
目指すべき人間像を示していただいた
という気がしました。

戦争というのはとにかくネガティブで、
悲惨さ、残酷さの極致であるような
イメージしかないのですが、

混乱の極限と言えるような中でも、
根本中将だけではなく、多くの兵隊さんたちが
自身の本義に命を燃やして戦ったのだと思うと、

戦争を美化してはいけないという思いは
変わらないものの、彼らが何のために戦ったのか、
という本質は、しかと受け取って
忘れてはならない、と思うのでした。

この根本中将の話だけではなく、
色々見ていくと、先の大戦は愚かな軍部の暴走だ
とよく言われる中でこびりついた、
横暴な軍人たちというイメージがボロボロ
崩れていきます。

もちろん、そういう向きが全くなかったのか
というと、まだまだ勉強中なので
今の私には何とも言えないのですが、

こういう気骨ある人格者と言えるような
軍のトップの人たちの話は、他にも
たくさん出てくるのですよね。

戦後の歴史教育の中で教え込まれた
侵略国家で敗戦国の日本、残虐な日本軍
とは違った姿があちこちから出てきて、
本当に驚くばかりです。

今までのネガティブなイメージから
近現代の日本史に触れるのはどうも気が重くて
倦厭していたところもあるのですが、

少しずつその扉を開いていくと、
「敗戦国の歴史」というものが
いかに勝者に都合の良いように書き換えられるのか
というのがよくわかります。

以前からそういう話は聞いていたけれど、
これほどまでに、あからさまな嘘や捏造、
事実の歪曲が行われ、

それが自国の正式な歴史見解として
学校教育で子供たちにインプットされるのか
というのが分かってきました。

戦前・戦後を生きて、その時代の連続性を
肌身で感じて知っている世代が生きている内は
まだいいのです。

けれど、そういう世代が居なくなってしまったとき、
真実が失われてしまいます。

人々は、誤った歴史認識の元に
自分たちの国を捉え、国家観、歴史観から
この国に生きる民としてのアイデンティティを
築きます。

今の日本人が自国を誇りに思えず、
委縮し、倫理観を失い、自殺率も先進国中トップで、
幸福度が低いのも、決して無関係ではないのです。

歴史を奪われる、というのは、
こういうことなんですね。

戦勝国が最も恐れたのは、
この動画に出てくる根本中将のような
日本人なのです。

先の大戦の前に、アジア太平洋地域にあった
西欧諸国の植民地が独立を果たしたのは、
間違いなく日本が戦ったことの功績であると
その地域の国々の方が言っています。

日本精神を大切にした稀代の政治家・
台湾の李登輝さんも、22歳まで日本人でした。

韓国の前大統領・朴槿恵さんの父君・朴正煕氏は
日韓併合時代の日本軍の士官でした。

今、軍のクーデターに揺れるミャンマーの
アウンサンスーチーさんの父君・アウンサン将軍は
建国の父と言われ国民の尊敬を今でも集めていますが、
一時期は日本軍とともに独立戦争を戦っていました。

歴史や人物というのは一口に語ることは
本当に難しいですが、ただ、教科書で教えられることを
鵜呑みにし、また一面的な情報だけでは、
誤った世界観で行く先を見誤ってしまいます。

なぜこういうことを書いているのか、
たびたびお伝えしているように、
こうした歴史観が、今を生きる私たちに
確かに深く影響しているからです。

先人たちが何を見て、何を感じ、
どんな志を抱いて何をしたのか。

それを知ることで、
今ここで生きる自分が何を託されていて、
どう生きるべきなのか。

そういうことが見えてくるんですね。

だから、知らなければなりません。

知ることで、私たちの魂の奥底で
オフになっている生きる力のスイッチが
オンになります。

今の時代を生きる人々に最も欠けている
気概と誇り、高邁な精神の力が
蘇ってくるのです。

歴史は、すべてきれいなものではないでしょう。
けれど、汚いものばかりでもなかったと思います。

意図的に葬られてしまった私たちの祖先の宝物を
再び取り戻していきたい、と思うのでした。

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