やりたいことがあって、
物理的条件が許すなら、多少の
心理的ブレーキなんか吹き飛ばして、
やれるときにどんどんやっておく方が
絶対良い。
そんなことを思いました。
50代に入るちょっと手前くらいの年齢から、
女性にとっては心身ともに微妙なお年頃
になることもあって、
それまでの心と体の状態とは
こんなにも違うのか、というのを
ただ今身をもって経験中なのですが、
40代半ばまで、何ともなかったことが、
思うようなペースで出来ないことに、
色々戸惑うことがありました。
今はそんな自分の心身の
新しいリズムに調整中といったところ
ですが、
同時に、同居している70代の母
を見ていて、自分の心身の変化と
同じように、母の変化にも
最初の頃は結構ショックを受けました。
あれほどまでに活発で
何でも自分でやってしまって
強気だった母が、こんなにも
変わるんだなぁと
色々な意味で、
現在の母が何をどこまでできるのか、
という認識をアップデートするのに
多少戸惑いがあったんですね。
そんなともあり、
今与えられているこの心と体、状況は
当たり前にずっと明日も明後日も
続くものではなく、
とてつもない貴重なギフトだったんだ
ということを日々思うように
なりました。
実際、明日何が起こるかなんて
誰もわからないわけです。
また明日。また来年、と思う
その明日や来年は、あるとは
限りません。
今日まで普通に自分の足で
歩いていたかもしれないけれど、
事故に遭ったりして明日からは
二度と自分の足で歩くことが
出来なくなるかもしれないとか、
今日家族団らんしたこの家が、
災害とか何かで突然なくなってしまう
こともあるわけで、
誰もその可能性を否定
できないんですよね。
そんな不吉なことをわざわざ
イメトレしなくても良いですが、
とにかく、毎瞬が二つとないギフト
なのだから、最大限に生かしていかねば、
と思うようになりました。
というわけで、最近はあちこち出かけて、
これまでご縁の無かったような学びを
色々しているのですが、楽しいですね。
遊びをせんとやうまれけむ
戯れせんとや生まれけん
「梁塵秘抄」の中のこの歌のように、
平安の昔から人の心にそう変わりは
ないようです。
修行しに来るもよし、
成功しに来るもよし、
辛苦を舐めに来るもよし、
神秘に触れに来るもよし。
今あるこの人生を
いかに受け取り、体験するか。
今、できるならば、
願う体験を自分自身にプレゼントする。
そんな気持ちで、日々自分に
どんな体験をプレゼントできるかな、
と思いながら過ごしています。
そう思うと、何でもないこの一日が、
何とも贅沢なギフトになるでは
ありませんか。
今日は自分にどんなギフトを贈れるだろう
と考えながら、毎瞬の選択をしていくと、
自身の内側から、純粋なニーズが
湧き上がってくるのを感じます。
これをやっておいた方が良いとか、
こうした方が有利だとか、
そういう下心は抜きにして、
ギフトなので、
純粋に自分が喜んでくれることを
贈りたくなるんですね。
すると、それに呼応するように
湧き上がってくる思いは、
やはり純粋な喜びで、
それを満たしてあげたときに
充足感がまた格別なのです。
人生というのは、
こんなにも素敵なものだったのだなぁ
としみじみ感じられて、自然に
感謝の念が湧き出てきます。
自分が本当は何がしたいか
わからないという方は多いですが、
まずは下心、損得勘定を抜きにして、
それが後々マネタイズできるかとか、
何の役に立つとか考えずに、
大切な人にギフトを贈るつもりで、
丁寧に、質の良い時間や体験を
させてあげるのはどうでしょう。
それは単にお金をかければ良い
といものではなく、質に
こだわってみてください。
そのためには、本当に良いものを知る
という審美眼を磨くことも、
大事ですね。
本物に触れることが、
あなたの人生に、本物の質を呼び込み、
満たすことになるでしょう。
とにかく、有限なるこの人生、
よくよく無駄にせず、有意義に
過ごしましょう。