「許せない」出来事のメッセージ

誰かや何かを「許せない」と思うとき、
心の内で本当は何が起こっているのか、と
ふと考えることがありました。

ハートがギュッと固くなって、
何かを拒絶しているわけです。

それが良いとか悪いとかではなく、
もちろん、大切なものの尊厳を守るためだったら
断固として戦わなければいけないときもあるし、
明確な意思表示をすべきときもあるでしょう。

ただ、「許せない」という思いが湧いたその奥に
注意深く見ていくべきものがある
と感じるのです。

そこには確かにある状態への拒絶があり、
怒りや、ときに憎しみなどの感情があります。

怒りは、傷ついた気持ちの反応として起こるので、
何かしら、傷ついた要素があるのでしょう。

「許せない」その相手の言動によって、
どうして傷ついたのでしょうか。

怒りは、してほしいことをしてもらえなかったか、
してほしくないことをされたかのどちらかの
反応です。

本当は、どうしてほしかったのでしょうか。

ただ、怒りに我を忘れて没入するだけではなく、
本当のニーズを明確に捉えましょう。

ここから、感情解放のワークをするとするなら、
イメージワークで相手に向って以下の2点を
伝えます。

ひとつは、相手の言動によってどんな気持ちに
なったのか。ここは、決して「あなたのせいで」
という言い方はしません。

ただ、自分の中に湧き起こった気持ちを
在るがままに伝えます。

とても傷ついた。悲しかった。辛かったなど。

そして二つ目は、本当はどうしてほしかったのか。

無視しないでほしかった。大切に扱ってほしかった。
ちゃんと伝えてほしかった。などなどです。

それらをイメージの中の相手に伝えられたら、
言いっ放しにしないで、相手の表情を見ます。

相手は、あなたの言葉にどんな反応を示して
いるでしょうか。

黙りこくっているとか、無視しているとか、
受け流している、逃げている、悪かったと
反省しているなどなど。

あなたの言葉が相手にちゃんと受け止められて
いないように見えるのなら、

今度は相手の意識の中に入ってみて、
相手の側から自分を見てみます。
そして、相手の気持ちをジーっと感じて見ましょう。

自分のしたことの結果に驚いていたり、
受け止められずに逃げていたり、
仕方がなかったと諦めていたり。。。

色々な気持ちがあるでしょう。

相手が逃げているようだったら、
それを受け止めたらどんな気持ちになるかと
問うてみましょう。

責任の重さに押しつぶされそうになったり、
いたたまれなさに苦しくなったり。

そういう居心地の悪い感情のエネルギーを
言い訳で蓋をするのではなく、
体でしっかりとらえて命の呼吸を送ります。

そのうえで、もう一度相手の視点から
あなたに向き合ってみましょう。

最初の時よりも、随分楽にあなたに
向き合えると思います。

そのまま相手の意識の中にいて、
あなたの痛みを感じ、受け止めていきます。

それができたら、相手からあなたに対して
いうべきこと、するべきことがあるなら
それをします。

大体、謝罪する流れになることが多いです。

相手があなたを傷つけるようなことをして、
あなたに向き合えずにいるのは、
その事実に直面したらとても居心地が悪い
思いをしなければいけないからです。

それを感じたくないので、
認めなかったり無視したり、さらに傷つけるような
ことをして逃げているわけです。

翻って、その相手の姿は、あなた自身の姿
でもあります。

相手が嫌な気持ちを受け止められていないように、
あなた自身もそういう気持ちを受け止められずに
逃げているわけです。

だから、同じことをしている相手に出会って、
自分がまさにやっていることをされて、
激しく反応しているわけですね。

「許せない」というその気持ちは、
あなた自身が自分に対してしていることで、
内なる自分がひどく傷ついて抱いている思い
そのものなのです。

その出来事は、相手を許す許さないということが
問題なのではなくて、あなた自身がやっていることを
改めるのかどうなのか、という問題なのです。

私自身、ここ数か月引きずっている、どうにも
解けないわだかまりがあったのですが、

こうして丁寧に意識を辿ってみると、
どうやら私は無意識に「それは無視していいもの」
としている何かがあるようでした。

顕在意識ではものすごく意識してあらゆる自分に
誠実に向き合う!と決めているはずなのに
これはものすごく意外でした。

ここ数か月を振り返ってみれば、
はっきりとそれを指摘してくれた人も
確かにいたことに思い至りました。

その時は、一体何のことだろう?ちゃんと応答
しているはずなのに?と思っていたのですが、

意識が途切れるギャップがあって、
そういう場面になると、そこが全くかき消えたように
捉えられなくなっているようです。

う~~む、さすがにこれは顕在意識では
捉えられないですね。

こういうところに気づけるのも、
「鏡」のお陰です。

そこに気づけたら、わだかまりは
ほぼ消えていました。

その人が問題なのではなく、
紛れもなく、私自身の問題でしたね。

さて、その意識のギャップに取り組みますか。

日々精進、ですね。

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