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さて。
人間生きていれば人生には
色々起こって来るもの。
それらをどう捉えるかで
応答の仕方も大分変ってきますね。
ネガティブに思えることが起こった時に
それは悪いことだから何かの罰なのだとか
訳の分からないものに取り憑かれている等
考えて被害者意識的に恐れる人もいて、
ご相談を受けることもあるのですが、
ワークでは、それらは
気付きと行動を改めることを促す
お知らせであると捉えます。
だから私は「人生と対話する」という
表現をするのですが、対話ですから、
お知らせの主の意図を理解せず、
ひたすら悪いことは消えてくれ！
という態度で、何をしたら
この悪いことがなくなるのか、
と問うのは違うと思うんですね。
けれども、
ひたすら、今目の前の悪いことが
なくなりさえすればいい、という人は、
人生の差し出す真意とかにはあまり
興味が無くて、
とにかく恐いことが起こらずに
平穏に生きていける方法だけが
目的の人もいます。
人それぞれ、人生に求めるものは
違うので、無理に違う視点を
持たなければいけないとは
言いませんが、
人生の呼びかけには、
もっともっと深い眼差しがあり、
想像をはるかに越えた慈愛が
あるのだと知れば、
人生の景色は、もっと豊かで
味わい深いものになるのに、と
少し残念でもあります。
人生と対話する、というのは、
起こってくることを通して、
自分は何に気付くべきなのか、
本当に深く、謙虚に問うことで、
わかってくることがあるのです。
言葉を越えて、人生を運んでいく
何か大きな力の意図に触れると、
罰が当たったからとか、
神の怒りに触れたのだとか、
そういう捉え方はしなくなります。
そういう捉え方は、
何かわけのわからないものに
翻弄されている人の恐れからくる
感じ方のように思います。
本当に人生と対話するなら、
自分にメッセージをよこすものや、
この世界への信頼の感覚が
ベースになります。
なぜなら、その対話の根底には、
慈愛があることを深いところで
感じてわかっているからです。
あるいは、
まだそれに触れていないとしても、
真意を知ろうと真摯に向き合うことで、
その奥深いものに触れていくように
なっていくでしょう。
盲目的に罰や祟りを恐れる人は、
聞こうともせず、向き合う姿勢が
そもそもないですね。
もし自分が、相手の過ちを正すため
厳しい態度に出た時に、
相手が自分の意図を理解せず、
ただ、恐がって怒りを静めてほしい
とだけ願って真意を理解しようとも
しなかったとしたら、あなたは
どう感じるでしょう。
きっとその相手は、怒られなければ、
また同じ過ちを繰り返してしまう
のではないでしょうか。
人生との対話もそれと同じで、
どんなレベルでどういう受け取り方をし、
応答をしたのかで、
お知らせのミッションが完了し、
卒業できたのかどうかが決まります。
願わくば、恐れるのではなく、
深く対話をするように。
その眼差しが、
人生の神秘への扉を開きます。