人間生きていれば
様々な人に出会い、関係し、
悲喜こもごものストーリーを
生んでいきます。
心底、その在り様に感服する
立派な人もいれば、
どうしてあの人はあんな態度を
取るんだろう?と不愉快極まりない
人もいたりします。
今日取り上げてみたいのは
後者のタイプの人で、どうして?
と思うその態度の裏に何があるのか、
考察してみたいと思います。
あなたの周りでどうもその態度に
わだかまりや引っ掛かりがある人、
大嫌いな人、いますか?
その人の、どんなところが
嫌いだったり、引っかかったり
していますか?
お金に汚いとか、朝令暮改で
言うことがころころ変わるとか、
上に媚びへつらい、下に厳しい、
人によって態度を変える、
人の言うことを聞かない、
自己中すぎる、依存癖が手に負えない
などなど。。。
嫌悪感にのまれていると、
目を背けるしかなくなりますが、
彼らの心の奥にあるものを
見て取れるようになると、
奥深い気付きがやってきたりもします。
毎回は見なくていいかも
しれないけれど、周囲にそんな人が
わんさか出てきてどうしてなんだろう?
と思ったら、それはお知らせ
なのかもしれません。
基本、人の歪んだ行動の奥にあるものを
見ようとするときは、
その行動によって
埋めようとしているもの、あるいは
避けようとしていることは何か?
と問うていきます。
たとえば、お金に汚い人は、
そうやってお金を得ることで、
何を埋めようとしているでしょうか?
この問いに応えるには、
そのようにしてお金を得られなかった
としたら、その人の心には
どんな感情が浮上するだろうか?
と見ていくと良いです。
様々な居心地の良くない感情が
浮上するでしょう。
無力感、無価値感、イライラ、
閉塞感、絶望感、怒り、悲しみ、孤独
などなど。。。
その人は、そういった感情を
埋めるために、とにかくお金を得ることに
躍起になっているのだと見えてきます。
また、人の言うことを聞かない人は
どうでしょう?
これも、
人の言うことを聞いてしまったら、
その人の心にはどんな感情が
浮上するだろうか?と見ていきます。
自分の思うように進められない、
敗北感を感じる、混乱する、
痛いところを突かれて悔しい、
屈辱感を感じる、自分の基盤が崩壊
してしまうように感じるなどなど。
つまり、聞いてしまうと都合が悪いのです。
このように、見て取れた時、
これら相手の中にあるこの感情に、
どこか覚えはないでしょうか?
あなたも、同じものを持っていないかどうか
ということです。
これが「鏡」なんですね。
セッションなどでは、
これら相手の鏡に映ったものを
ワークで受け止め、統合していきます。
すると、最初の時ほど、
相手に対して嫌悪感を抱かず、
もっと冷静にその人を捉えられる
ようになります。
実際に、あれほど大嫌いだった人も、
さほどでもなく、普通に対応できる
ようになったというお声もよくあります。
自分の中にある、相手の要素に反応する
フックが、統合されたことで無くなったため、
反応しなくなったのです。
実際に、相手がそういうものを
持っているのかどうかは別として、
自分にはそう見えたのだとしたら、
そう見える自分に対処することで
関係性を変えることは可能です。
相手を変えることは難しいけれど、
自分が変わることで、関係性も変わる
ということは、
時として人生に非常に希望を
もたらす福音になるのでは
ないでしょうか。
こういう見方を知っておくと、
閉塞感しかない関係性に
突破口を開ける可能性も出てきます。
ぜひ、試してみてください。