長くスピ業界に身を置いていると、
あちこちから色々な話を聞くことが
あります。
私は基本、一匹狼で、
どこのグループにも属さずに
自分の思うところを探求して
今に至るのですが、
それゆえに業界の交友関係も
そんなに広くはありません。
ご縁があって、つながった
友人知人はいますが、根本的に
あまりよそ様の動向には興味ないので
自分から情報を取りに行くことも
ないですしね。
それでも、あの人は素晴らしい!
この人は以前は良かったけれど、
ある時期から闇落ちした、など
色々な話が漏れ伝わってくる
ことがあります。
この業界、様々なヒーラーさんや
セラピストさんについて学んだり
セッションを受けて回る方も多いし、
性質上、存在のとても深いところに
触れていくことになるので、
良くも悪しくも、そのふり幅が
大きくなる傾向があります。
良いご縁を得て
ぐんぐん成長していく方もあれば、
中には、不幸なご縁で深く傷ついたり、
手痛い目に遭う方も確かにあるんですね。
いずれにせよ、ご縁は両者の在り様が
様々に反応して起こるものなので、
どちらかが一方的に悪いとか良いとかは
ありません。
道義的、法的、社会的に確かに
それはまずいよね、というのはありますが、
不幸なご縁に当たったとしても、
そういうご縁を引き当ててしまった
側にも、見るべき要因はあるのです。
一方的に傷つけられた!と思っていても、
実はその人の側に大きな問題があって、
相手はそれに最大限の敬意を払いつつ、
何とか気づかせようとしていたのかも
しれないし、
確かに相手の方に闇深いものが
あったとしても、そこに魅かれて
近づいてしまった本人の心の隙も
あるわけです。
このように、様々なケースを見てきても
一概に決めつけて見られるもの
ではないな、と思います。
そんな中で、ものごとを
どのレベルで見て受け取り、
応えていくのか、というのは
とても重要な視点だと思います。
あるレベルから見たら、
その人の言うことは全く正しい
ということでも、
別のレベルから見たら、
全く違った景色が見えてきて、
別の正しさがあることを知ります。
そういうときに、
どちらの視点も正しいのであり、
両立はしない世界にそれぞれが
生きていることになります。
それを同じレイヤーで語ることは
できません。
ただ、自分はどの視点に立って、
自分の人生において、
それをどう扱っていくのか、
というのを決めるのみです。
こういうところでも、
自分軸というのは大事ですね。
絶対的に、自分の責任において
決断、行動し、結果を引き受ける。
この在り方ができていないのであれば、
どんな世界を探求しようとも、
手痛い目に遭うのは必然と言えます。
被害者意識一杯に
他者を責めるよりもまず、
自分の人生の責任を引き受けられる
在り方を身に着ける方が先、
と私なら思います。
嘆かわしいのは、
この国の現代社会の教育は、
多くの場合、そういう在り方を
身に着けさせることよりも、
みんなに合わせて行動できること、
従順であること、自分の意見を持つ前に
相手を思いやり、優しくすることを
先に教えているところです。
まずは自分軸をしっかり持たなければ、
ぐにゃぐにゃで依存心ばかり、
自分で考え、立つこともできない
人間が育ってしまいます。
荒波を乗り越え、人としてまっとうな
強さと優しさを兼ね備えた人間になるよう
年齢関係なく、いつからでも自分を
磨き上げて行かれますように。
悲劇があったとしても、
それによって生じた傷を、
昇華させていく力を奮い立たせて
行かれますように。
人生が差しだしている学びを
しっかり受け取り、自分の人生と
深く対話していきましょう。
あなたの歩みが
恩寵とともに在りますように。