未来の気配と永遠の今

時間は過去から未来へ流れていくのか、
未来から過去へ流れてくるのか。

一般には前者だと教えられているし、
よくタイムラインなんかを書くときは、
左から右へ、過去から未来へと
矢印を書くと思います。

けれども、
実は時間は未来から過去へ流れている
という考えもあって、私自身の体感としては
こちらの方がしっくりくる感じがします。

そうだとすると、
今ここにいて、未来の方向を見たときに、
未来の気配みたいなものが伝わってくる
こともあるだろうと思います。

実はこの感覚、私は未来は読めないものの、
気配を感じることはしばしばあります。

むか~し、大学を卒業してすぐに勤めた
会社で営業をしていた時の話ですが、
あるお客さんに見積もりを提出したときに、

この見積もりは通らないけれど、
なぜか注文自体は取れる気がして、
自分でもその理由がわからず、
不思議に思ったことがありました。

その後、
実際に見積もりは不採用だったのですが、
色々事件があって、結局受注することになった
という何とも不思議なミラクルが
起こったのでした。

また、ある場所を訪れたときに、
自分はここに通うことになるのだろう
という感覚があって、

色々際どいこともあったけれど、
実際それから何年も通うようになった
ということもありました。

他にも色々ありますが、そういうときは、
まず当たるとか外れるとかではないレベルの
確信があって、途中経過は頭で考えても
よくわからないけれど、結果として
それが起こっているんですね。

時間が未来から過去へと流れていくのなら、
あ、来る、と何となくそれを感じるのも
わかるような気がします。

未来の気配に意識を向けるとき、
それはそこにある可能性に触れることを
意味します。

その未来において、一体自分は
どのような可能性を発露させているのかを
読み取っていくのも、なかなかに
興味深い示唆があるような気がします。

それは、頭でイメージするというレベルの
ものではなくて、そういうマインドの領域
とは違ったレベルで既に存在している
可能性に触れ、つながるわけです。

今の自分からは想像もしないような
素晴らしい光を見るかもしれないし、
重苦しく嫌な感触の暗い未来を
感じるかもしれません。

どちらの可能性もあるわけですが、
素晴らしい光に触れるならば、
積極的につながっていけば、

まだ今の自分では開いていない
可能性の扉を開くことになるでしょうし、

嫌な感触の未来であれば、
目を逸らすのではなく、
その内容をつぶさに精査することで、
その可能性の未来を変えていくことも
できるでしょう。

最高最善の可能性につながろうとするとき、
自分の心の中に引っ掛かりや恐れが無いか、
と思って見てみると、

やはりそのままではその可能性に
蓋をしてしまいそうな気配があるときも
あります。

そうしたら、ちゃんとそれをクリアに
しておけば、光の可能性はきっと
実現に近づくでしょう。

未来の気配に心を澄ませることは、
自分自身の中に在る可能性の種に気づく
チャンスにもなります。

自分の中にどんな種が眠っているのか、
その未来の気配に繋がっている
今の自分を変えれば、
自ずから未来は変化していきます。

今の自分が感じ取れる未来の気配は、
この自分だからこそ繋がっている
可能性です。

自分の中の、どんな可能性を開いて行くか。

未来の気配と今を照らし合わせながら、
今この瞬間の創造を楽しんでいます。

そんな未来の気配に、
どこか懐かしさを感じるというのも、
何か不思議な気がしますが、

究極、過去、現在、未来が一致したところが
私たちが帰るところ、プレゼンスであり、
永遠の今を生きるということなのかな、
などと考えました。

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