祈りといのち

先日、とても素晴らしいトークセッションに
参加してきました。

全国、津々浦々お貴重なご神事を撮影されている
映画監督の佐伯悦子さんと、ケニア在住30年にして
孤児たちのスクールを運営されている早川千晶さん
のお二人が紡ぐ命のお話。とても素晴らしかったです。

元々、ヨガ友さんがFacebookで「赤米神事の存続支援
を呼び掛けた佐伯さんの投稿をシェアしていたのが
目に留まったことから、お友達申請させて
いただいたのですが、

今製作中の「むすひ」という映画の予告編を
拝見して、この方のやっていることは、
ものすごく大切なことだ、と直感的に感じました。

元々佐伯さんは看護師をされていて、
導かれるようにまったく未経験の映像の世界に
飛び込んでいかれたそうなのですが、
まさに招命されたのだろうと思わざるを得ない
ご活躍です。

元々映像のプロではなかったからこそ、
膨大な時間をかけて土地の方たちと過ごし、
語らう中で、佐伯さんにだけ明かされた
貴重な諸々が美しい映像の中に刻まれていて、
一瞬一瞬に命が満ちているようでした。

「むすひ」の撮影秘話の数々をお聞きして、
日本という国には神々とともに生きてきた
本当に大切な命の文化が今もなお生きている
ということをひしひしと感じました。

そしてそれがまた、一方では今まさに
風前の灯になっていることろもあるという事実。

連綿と受け継がれてきたもの、
と一言に言ってしまえるものの奥に、
どれだけ大切なものがあるのか、
これまで私は全然気づけていなかったな~
と思いました。

そしてまた、佐伯さんのお話を伺って、
私たちの祖先は、概念としての神々に
接してきたわけではない、ということも、
肌で感じました。

佐伯さんが映像を撮り始めたのは
伊勢神宮の遷宮の前年だったそうで、
それから5年にわたって年間1500回ある
と言われる伊勢神宮のご神事を撮り続けて
来られました。

伊勢神宮の祈りというのは、
世界のための祈りだそうで、神職の方たちは
「命を懸けて祈っているんです」と言われた
佐伯さんの言葉がとても印象に残りました。

祈りをささげる方たちを間近で見てこられた
からこその、重みのある言葉でした。

佐伯さんの映像は、ただのドキュメンタリー
ではありません。

ご神事の奥にある命と真剣に向き合って
いるからこそ、何か魂を震わせるものが
あるのだろうな、と思いました。

そんな佐伯さんがこれまたご縁で早川さんに
つながって、アフリカで実に40年ぶりに
行われるというご神事の撮影に導かれたのも
地球規模の命の導きだったのでしょう。

早川さんは若い頃から「命って何だろう?
生きることの意味は?」という疑問を
持って世界中を放浪されていたそうです。

そして最終的にたどり着いたのは
アフリカのケニアのスラム街でした。

彼女は日々この生きていくには厳しすぎる
スラムの現実の中で、生と死を見つめて
来られました。

でも、スラムの人たちは今日を精一杯
生きて、明日を信じている。そして
とても明るいのだと。

彼女の声と身振り手振りの力強い表現に、
自分の命を生きているってこういうこと
なのかな、ととても刺激を受けました。

そして、3・11のときに、スラムの子供たちが
日本のために祈ってくれた動画を見て、
その純粋な祈りにとても胸を打たれました。

日本中が悲しみに沈み、心を砕かれていた
あの時、こんな風に世界の裏側で日本のために
祈ってくれていた人たちがいたんですね。

早川さんはマサイ族の方たちと親しい
そうなのですが、彼らのご神事と日本のご神事には
たくさんの共通点があるそうです。

手水があったり御柱があったり、
命の本質を表すものは、元をたどれば共通のもの
が現れるのも、不思議はないのかもしれません。

世界中の聖地と同様に、マサイの聖地も
開発のまえに消滅の危機に瀕していて、
40年ぶりに復活したご神事も、来年できるか
わからないような状況だそうです。

何とも残念なことですが、
植物が消滅の危機に瀕したときに
種を遠くに飛ばすように、

アフリカの地で危機に瀕した
命の祈りの種が、遠く日本の地に
飛ばされたという早川さんの言葉が
とても印象に残りました。

お二人のお話を伺って、遥かな距離を越えて、
同じ命が何か同じことを訴えかけているような
気がしてなりませんでした。

とても貴重なお話の余韻に浸りながら
瞑想していた時に、ふとある感覚がやってきました。

それは、私の体の中に、神が生きている
ということ。

自分と神、ではなくて、この体のあらゆる働きが
神そのものであったという気づき。

あらゆる存在の中に神が働いているという
この事実を通して世界を見たときに、
世界はなんて神聖なのだろうと。

まだ気づきの入り口に過ぎないのだろうけれど、
とても大切な気づきのきっかけを作って
くださったお二人に、感謝です(-人-)

ちなみに、映画「むすひ」は多分来年の
完成、公開予定で、自主上映会のような形に
なるようです。

また、早川さんは5日にも東京新橋で
映画監督の亭田歩さん、作家の萩原孝一さんと
トークセッションをされるようです。

ご興味のある方はぜひどうぞ。

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