自分の中の「きちんとさん」を解き放つ

羽目を外しちゃいけない、
きちんとしなければ、
バカ騒ぎするなんてみっともない、
いつもお行儀よく、上品に。
などなど。。。

ここまであからさまではなくても、
自分の中に「きちんとさん」がいることを
自覚している方、結構いらっしゃるようです。

先日、常連のクライアントさんが
ご自身の中のそんな「きちんとさん」を、
「ロッテンマイヤーさん」って呼んでて
個人的に、ものすごくウケてました。笑

ロッテンマイヤーさんってご存知でしょうか。
多分、3、40代以上の方はよくご存知かと思います。

近頃は家庭教師の「ト〇イ」のCMで有名になっている
「アルプスの少女ハイジ」というアニメに出てくる、
クララの家の厳格な女性執事の名前です。

アニメの中では、クララのお屋敷に連れてこられた
ハイジが、ロッテンマイヤーさんの厳格な躾のせいで
夢遊病になってしまう描写があったりします。

髪をきゅっとひっつめて、首の詰まった黒い服を着て
眼鏡をかけている、かなりとっつきにくいキャラです。

相応の教養と品格を備え、秩序を重んじることを
何よりも優先するため、人の気持ちに配慮する
ということがありません。

う~ん、こんなキャラが自分の中にいたら、
ハイジじゃないけれど息が詰まってしまいますね。

かく言う私の中にも、しっかりこのロッテンマイヤーさん、
いらっしゃいます。

何を隠そう、学生時代にあまりに堅物な私に
手を焼いた先輩たちが、ひそかに
「内山(私の本名)ヤンキー化計画」を
企画していたくらいです。

今となっては笑い話ですが。。。

まぁ先輩方のありとあらゆる工作をものともせず、
私の堅物ロッテンマイヤーさんは、
その当時はびくともしなかったようです。笑

今ではもうちょっとマシになってるんじゃないか
って思ってますが、さて、どうでしょうかね。

前置きが長くなりましたが、
厳格を絵にかいたような「ロッテンマイヤーさん」
のような方たちも、

しばしば、心の底ではのびのびと自分を表現する
存在に、憧れを抱いていたりします。

でも、なかなか筋金入りの厳格さという殻を
割ることができなくて、もがいてたりするんですね。

ではなぜそんなにも「きちんとさん」に
なってしまったんでしょうか?

誰しも、生まれたときから
そんな風ではなかったと思います。

人それぞれの成育歴の中で、
様々な要因があるでしょう。

親がものすごく厳格で、常にきちんと
していることを要求されたとか、

実の親ではない人に養育されたため、
いつも人の顔色をうかがいながら
過ごしていたとか。

筋金入りのロッテンマイヤーさん養成ギプス
が外れなくてもどかしい思いをされている方は、

ご自身の成育歴の中にある
「きちんとしていないと○○になってしまう!」
という恐れを見つけて、それに対処して
行くと良いのです。

親にものすごく怒られるとか、
愛されない、見捨てられる、
認めてもらえない、存在を否定される
などなどの心の痛みをお迎えに行くわけです。

やはりちょっと向き合うのはしんどいし、
避けて通りたいところだとは思いますが、

そういうところが癒されて初めて、
素の自分がほっと出せるようになるんですね。

あぁ、そんな風に生きてもいいんだなって、
今までずっと臨戦態勢で緊張しっぱなし
だった心と体が、ふっと緩みます。

中には、厳格さというギプスが外れたら、
これからどうやって生きたらいいのか
わからなくなってしまうと感じる方も
いらっしゃいますが、

基本的に、「どうしたら良いかわからない」
というのは、頭で考えている時ですね。

つまり、感じていないんです。

その状況にいて、感じる感覚を開いていたら
毎瞬毎瞬、自分の中に生じる様々な感覚に
自然に応答するようになっているはずです。

喉が渇いたら何か飲む。
暑かったら上着を脱ぐ、寒かったら着る。
楽しかったら自然に側にいる人と
分かち合う、とかね。

これみんな、考えてやること
ではないですよね?

今ここにいる自分を、
感覚を開いて感じていればいいのです。

かつては、そうやって在ることが恐くて
できなかったので、閉ざしていたのでしょう。

開いていると、傷つきやすくもなりますから。

でも、今は傷ついた気持ちすらも受け止め、
癒すことができるわけです。

本当にそれができる自分というものを
実践の中で実感していたなら、
自分を開いて在ることは可能です。

それまで自分を形作り、支えていたものが
外れても、生きていけそうな
新たな自分を感じられるでしょう。

制限が外れると、それまで選択の外にあった
選択肢が手に届くところに見えてきます。

それも選んでいいんだって、思えるんですね。

そうやって自分の世界が広がっていく中で、
実際にチャレンジしてみたらいいんです。

一つのチャレンジが、また次のチャレンジに
繋がって、その積み重ねで驚くほど
自分の感性が生き生きと復活しているのを
感じるでしょう。

そうして、いつの間にか、熱く情熱をもって
その体験を語っている自分に気づいたり。

堅物の権化のロッテンマイヤーさんも、
根は結構なチャレンジャーかもしれませんよ。笑

自分の中のワンダーチャイルドを、
ぜひ解き放ってあげてください。

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