可能性を汲み取る視野を得るために

人生には様々な分岐点があり、
右に行くか左に行くか、
人はその時々に何がしかの決断をして
未来を選び取っていきます。

過去を振り返ってみて、
もっと別の選択もできたんじゃないか
と思ってみても、当時の自分には
それが精いっぱいで、どう考えても、
あぁするしかなかった。

もしまた同じ場面に立たされても、
きっと同じ選択をしてしまうだろうな、
と思うこともあれば、

今の自分であれば、
もっとこういうことができるだろう、と
別の景色、別の扉が見えることもあるでしょう。

後者の場合は、それだけ経験を積み重ねる
などして、もっと広く深く見ることのできる
視野が育ってきたために、別の可能性も
汲み取ることができるようになった
ということなのでしょうし、

前者は、そのことについて
当時とあまり視点が変わっていない、
つまりは、それ以上に可能性を汲み取る視野が
育っていないということを意味します。

(全部が全部、育っていないわけではなく、
あくまでそのことについて、という意味です)

同じことでも、
ある人はそこから大して収穫を得ることが
できない一方、別の人は盛りだくさんの
収穫を得て充実するということは
よくあることです。

たとえば、
昔、徳川家康が江戸に幕府を開いたときに、
大阪から漁師さんを一緒に連れてきました。

彼らが住み着いたのが現在の東京中央区佃地区で、
サロンからも徒歩15分くらいのところです。

当時、まだあまり優れた技術を持っていなかった
江戸の漁師たちは、大阪から来た漁師たちが
たくさんの魚を獲るその優れた技術に
大変驚いたと言われています。

未熟な技術では大した収獲が得られない海でも、
技術のある者にしてみれば、宝の海なんですね。

こうするしかない、としか見えない状況でも、
誰かに相談してみると、これもできるよ、
あれもできるかもしれない、と
自分では思いつかないような方法を
教えてくれる時もあります。

その人には、それが十分に実現できる
可能性が見えていて、問題がクリアできる
算段がつくのですね。

その答えを聞いて、
なるほど、そんなこともできるのか!
とすぐに動き出せるときもあれば、

ある程度の技術を身に着けるとか
段階を踏んでようやく解決への流れが
できていくときもあり、

また、自分にはそれはどうやっても
まったくできる道筋が見えず、
その人にはできるかもしれないけれど、
自分にはやはりできない感覚しかない
と言うケースもあると思います。

人それぞれに限界はあるのでしょうけれど、
得難い出会いによってそれが打ち破られて
世界が大きく広がっていくこともあれば、

コツコツ積み重ねてきたものが
一気に花開いていくときもあります。

絶対に自分の限界を超えてやる!
と言う強い信念で超えていくときもあれば、

特に意識はしていなかったけれど、
いつの間にか、超えてしまっていた
と言うことももちろんありますが、

どちらにせよ、
何かしらの歩みを続けていくことですね。

一気に駆け足で駆け抜けていくも良し、
ゆっくり味わいながら行くも良し。

好きな歩みをすればいい。

ただ、願わくば、
その歩みは恐れや不安から駆り立てられたもの
ではなく、純粋な楽しみから、湧き出るもの
であるように。

こことは違う景色も見てみよう。

そんな風に思えたところから始めた歩みは、
抵抗とは無縁に、喜びと感動とともに
歩んでいけるのではないでしょうか。

逆に、それが~しなければいけない、
~すべきだという義務感から始めるのなら、
味気なく感動の薄いものになるかもしれません。

義務感と言うのはマインドで自分を
駆り立て、制限する働きですが、
義務感によって可能性を開こうとするほど、
窮屈になっていくんですね。

自分に向き合うことも、
義務感から仕方なくやっても、
本当に安堵や喜びにはたどり着けないでしょう。

チャレンジは義務ではありません。

切羽詰まってやらざるを得ない
と言う状況もあるでしょうけれど、
であるならばなおさら、
自分の人生に対して主体性をもって
臨むように。

自分の人生から逃げていては、
可能性の扉は開きません。

新しい可能性を開くために、
必ずしも苦しい思いをする必要はないけれど、
時と場合によって、どうしても苦しいところを
通過しなければいけないときもあります。

それを苦しいと感じるかどうか、あるいは、
自分で苦しくしてしまうかどうかというのは
あるのですが、

逃げているときほど、苦しく感じるのは
あるだろうな、と思います。

どうせやるなら、しっかり腰を入れて、
取り組んでみる。

やりたくないなら、潔く放り出して、
やりたいことの方に注力する。

ずるずる中途半端にやっているふり、
でお茶を濁すのは、時間の無駄です。

限られた人生、やりたいことをやりましょうね。

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