知ろうとする意識

スピリチュアルではよく、
現実は自分自身で創造している
と言われます。

だから、どんなに自分が嫌だと思う状況も、
それは自分で作っているのだから、
自分で責任を持とう、みたいな話です。

実際、それはそうなんだろうな、
と何となく頭で理解しているもいれば、
そんなの受け入れられない、と言う人、
深く実感してまさにその通り!
と体感している人もあるでしょう。

この言葉を理解するには、
顕在意識レベルの願望だけではなく、
もっと意識の深いレベル、魂の導きのような
レベルまでを創造者としての「自分」
の範疇に入れないと、理解できないでしょう。

試練のような苦しく困難な出来事を
自分が望んでいるなんて、
顕在意識レベルだけ見ていては、
到底理解できないからです。

私自身、
セルフワークやたくさんの方たちの
セッションを通して思うのは、

やはりその人の現実は
自分自身が作り出している、
或いは引き寄せているし、

その責任を誰かや何かに転嫁せず、
自身で引き受け、自身の創造した
その現実に真摯に向き合った時、
想像をはるかに越えた展開が起こるケースを
多く見てきました。

逆に言えば、
自身の現実を引き受けない限り、
その人は自分の創造した現実の
無力な被害者で在り続ける
ということでもあります。

けれど、
自身の人生そのものである現実の責任を
引き受けるなんて、とても耐えられない、
と思う人も多く、そういう人は
何かに責任転嫁をして逃げるのでしょうが、

実際はそのようにして逃げている方が、
一見気楽でいられるようでいて、
人生を生き抜いていく力を毎瞬、
失っているようなものなので、
生き辛くなるでしょう。

今この瞬間の、目の前の現実を生き抜く力は、
今ここにいて、自身の人生を生きるからこそ
自分の内側から湧いてきます。

自分の人生を生きていない人には、
絶対にそういう力は得られないのです。

それなのに、私たちはしばしば
目の前の現実を拒絶して、逃避し、
迷子になります。

迷子で在るが故の混乱や心許なさ、淋しさ、
不安、怒りや悲しみを押し殺して
感じないようにし、前後不覚にして
ますます我を見失っていくスパイラルに
はまっています。

何かがおかしい。
自分の人生を生きている感じがしない。

そんな風に感じながら、
いつしか自分が何から逃れてきたのかも忘れ、
逃げてきたことすらもわからなくなって
いるのです。

そこで、これではいけない、戻らなくては。
と思えた人は幸いです。

どこに戻るのか。どうやったら戻れるのかが
わからなくても、その思い自体が
人生からの呼びかけであり、

呼びかけを受け取り、何かしら応答をしよう
と思った瞬間からアンテナが開かれ、
導きを引き寄せます。

だから、それがわからないから、
という理由で戻れない、というのは
ナンセンスなのです。

それは単なる言い訳で、わからないのなら、
なぜ探そうとしないのでしょう。
わかろうとしないのでしょう。

要は、心底戻りたいとは思っていない
ということなのです。
つまり、まだ逃げている。

逃げることを止めると、
心を決めることが出来た人は
いかに戻る道が険しく見えても、
ちゃんと帰るべきところに帰ることが
できるでしょう。

けれど、逃げることを止める、
と決めることが出来ないまま、
今の状態に安住もできない人は
なかなかに苦しい時間を過ごしますね。

ここはもう、自分次第としか
言いようがありません。

わからない、というフレーズを言う時、
自分の肚が本当に定まっているか、
よく自身に問うべきです。

そして、そのフレーズは、
体よく逃れるための言い訳としては
通用しない、ということを
心底、心に刻むことです。

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