誇り高き人

人間にとって、誇りというものが
どれほど大事なものか、
と思うことがしばしばあります。

現代日本社会に生きていて、
誇りを感じることって
なかなかないように思うのですが、

そのこと自体が、この社会の
病的な状態を表しているとも言える
かもしれません。

感情解放のセッションをしていると、
人間の弱さやおぞましさなど、
暗いところが毎回出てきます。

人の心の中には、誰にでも
とても美しい部分とそうではない部分が
同居しており、美しい部分しかない人とか
そうではない部分しかない人はいません。

あるきっかけで、様々な側面が
現れ出てくるわけですが、
暗い部分が表出している状態の人には
例外なく、心底の人間としての誇りは
ありません。

その心は暗く歪み、淀んでいます。

そういう人には大抵、悪魔的な
ダークサイドの存在が絡んでいたり
するのですが、

彼らの手口は、必ず目を付けた人間の
誇りを挫くような行為を自らするように
仕向けて行くんですね。

自分や他人に嘘をつき、欺いて陥れるとか、
おぞましい行為をさせるとか、
魂を売るような行為をさせるわけです。

そういうことをすると、その人はもう
自分に誇りを持てなくなります。

自分が汚らわしく感じ、
心の張りを失い、輝きと力強さが
崩れていきます。

誇り高い人の前では卑屈になり、
自分が劣っているように感じて
ますます卑怯な手段を取ったり、
言動が卑しくなっていくのです。

誇り高い人は
力強く威厳があり、心が正しく、
見るからに美しい輝きを放っていて
清々しい印象を与えます。

この力強さというのは、
単に腕っぷしが強いというわけではなくて、
心が強いのです。

しなやかな芯があって
自分軸が正しく通っているので、
自分でものごとの正邪を見極める
賢明かつ聡明な判断力を持っています。

そして、その判断に基づいた
行動力が伴っているんですね。

こういうところも、
誇りがすごく関係しているわけです。

誇りというと、
悪い意味でのプライドと混同される方も
ひょっとしたらあるかもしれません。

自分が優越感を感じることに
異様にこだわる人なんかに対して、
あの人はプライドが高いなどと
言ったりしますが、

ここで言う誇りというのは、
そういうものではありません。

上記で述べた通り、
賢明かつ聡明な判断力に基づいた態度なので、
ものごとの道理を見極めたうえでの
高い人間性が滲み出るような在り様の
エッセンスとでも言ったら良いでしょうか。

よく、侵略戦争を仕掛けてくる存在が、
気高く勇敢な種族を制圧しようとする時、
必ずその誇りを挫くような屈辱を与える
というのが常套手段です。

近現代史を振り返って、
日本がここまで凋落した陰には、
日本人の誇りを挫くような政策が
徹底的になされたことは有名です。

誇り高い民族の歴史を歪め、
偽りの歴史を摺り込むことが
どれだけ今を生きる人々の心から
気概を奪い、卑屈にさせているか、
気づいている人がどれほどいるでしょう。

ここでは、日本人としての誇りだけを
言いたいのではないのですが、

自分が誰であろうと、
誇りを持てる生き方をするのが
人の道だと思うのです。

そのためには、
自分を偽らぬこと。
誠実で在ること。

昔の人は、
自分の胸に聞いてみろ、
ということをよく言っていましたが、
何をして良いのか悪いのかは、
胸が知っている、ということなんですね。

胸は、内なる神が坐すところ。

その声がわかるような在り方を
しなければいけません。

その声に適う生き方が、
誇り高い人間としての生き方なのではないかな
と思います。

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