一隅を照らす志

激動の幕開けとなった2024年、
今年は一体どんな年になるのやら、
と戦々恐々としている方も
多いようで、

そこまでいかなくても、
そこはかとなく不安感を感じている
という方を含めれば、

結構な人々が
今という時代にどこか心安らかではない
ものを感じながら過ごしているのかな
と思います。

けれども、忘れずにいたいな、
と私が思うのは、私たちは
ただ自分にはどうにもできない環境に
翻弄されるだけの被害者なのではない
ということです。

起こることは起こるのだろうけれど、
そこでどう在るか、というのは
いかようにも自分で決められるのです。

そして、自分の在り方ひとつで
開けてくる扉もあれば、
閉ざされる扉も在るのです。

地獄にもなれば、
天国が開けてくることも
あるでしょう。

だから、ただ受け身で
一喜一憂する傍観者になるのではなく、
自分で出来ることがあるのなら、
積極的に動き、働きかけたら
良いと思うのです。

私たちには、世界を創造していく
主体者としての力があるのですから。

それから、某界隈では
地球の次元上昇に伴って、
ユートピアに行ける人と、
ディストピアに取り残される人が
ふるい分けられる、みたいな
物語があるようなのですが、

実際にそういうことがあるのかどうかは
知りませんが、たとえディストピアに
取り残されたのだとしても、

そこで自分が奮い立って
ディストピアをユートピアに
変えて見せよう!くらいの
気概があっても良いのではないか
と思ってしまうのですよね。

古今東西の聖者賢人、菩薩たちは、
最も暗いところに降り立って、
そこで世界を照らそうとした
人たちではなかったでしょうか。

自分が出来ることなど大したことはない
と思えるかもしれないけれど、
ほんのわずかな暗がりにも、
ポッと優しい光が灯ったら、

それでどれだけ心を慰められる
人がいるでしょう。

比叡山を開いた伝教大師最澄は、
一隅を照らす人材を育てようと志を立て、
その後、どれだけのお坊さんたちが
この山から巣立っていったか。

それはもう、綺羅星の如く、
日本の歴史に大きな影響を与える
逸材が各地で活躍していきました。

一人一人の小さな志の力を
侮ってはいけません。

その小さな光が、
この世界を大きく動かしていく
力になるのですから。

この時代に生きている人たちは、
みな、そういう力を秘めて
生れ落ちてきていると思います。

自分自身を過小評価しないように。

自分の内に眠る力を
多くの人たちはこれから
大きく開いて行くのだと思います。

これをやるために生まれてきたのだ

と心底生きる喜びを感じるのも、
そういう生き方をしたときです。

こうした方が良い、やった方が良い、
これなら自分にもできるかも、
と思ったことは、どんどんやってみましょう。

そして、自分が生かせるところに
自分を置くように。

これも、大事なことです。

ある場所では活躍どころか
お荷物になるような状態だったとしても、
それであなたが無価値だとはなりません。

別のところに行ったら、
すごく有難がられて、あなた自身も
喜びにあふれる居場所があるかも
しれないのです。

うまく行くまで、本当に自分に合う場所に
巡り合うまで、色々な環境や体験を
してみたらいいと思います。

それらの体験は、あなたの視野を広げ、
あなたの持っている可能性を
豊かに育て、開く糧になるでしょう。

自分を小さく狭い視野で決めつけないで、
力を抜いて、リラックスして
自分を信じてあげましょう。

自分の可能性にしっかり触れて
信じて開いて行くことが出来るなら、
人に対しても、同じようにそういうことを
してあげることが出来ます。

そうしたら、あなたの周りは
たくさんの人がキラキラ輝きながら
その人自身を喜びとともに生きる人たちで
溢れて行くでしょう。

そんな世界は、まさに天国です。

私たちには素晴らしい世界を
生み出していく力があることを、
覚えていましょう。

さて、そんなあなたが奮い立つのは
いつでしょう?

あなたが生きる世界が
心底の喜びで満たされた世界で在りますように。

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