「正解」を求める人たち

自分で決めて、自分で行動する。
すごく当たり前のことなのだけれど、
これをすごく恐れる人って、
少なくないような気がします。

常に「正解」を求め、自分で試行錯誤
しなければならないところで
それをする前に「これで合ってますか?」
って質問される方もあります。

振り返ってみれば、
私たちがこの国で受けてきた教育は、
常に子供たちにある種の用意された「正解」を
提出することを求めてきたのではないでしょうか。

だから、自ずから明確な「正解」を探すように
頭を使うようになりますね。

それさえ答えていれば、大抵のことは
うまくいっていたわけです。
少なくとも、学校の中では。

けれど、人生はそう簡単なものではなく、
明確な正解なんてものは無い中で、
それでも暗中模索しながら道を切り拓いて
行かなければならないことの方が多いのです。

というか、そちらの方がメインであり、
完全な、すっきりと答えの出るような正解なんて
所詮は幻想です。

それなのに、自分の出した決断や答えの結果で
何かちょっとでも嫌なことがあると、

「あれは間違っていたのか。自分は失敗したのだ」
などと落ち込んで、くよくよといつまでも
いつまでも後悔している、なんて方も
よく見かけます。

それが過ぎると、失敗が恐くて決断できない、
前進も後退もできずに固まっている
なんてケースもあります。

だから、誰かに決めてほしい。
自分よりも、「正しい道」に導いてくれそうな
人を探して、その人の言うことに従って
生きていこうとする。

けれど、そういう人に限って、
人の出した導きに従って行動して嫌な思いをしたときに、
アドバイスをした人を責めるんですね。

あなたの言った通りにしたのに、
うまくいかなかったじゃないの!
どうしてくれるのよ!って。

そもそも、「その人の言葉を採用しようと決めた」
のは自分なのにね。

そこはすっかり忘れて(というかほとんど意識もなく)
責任転嫁をするのです。

いや~、書いていて、私にもあるな~
と耳が痛くなりました。笑

たとえば、車を運転していて、隣で母が
「そろそろ左車線に入っていた方がいいわよ」
と言うと、

私は内心「えー、でも曲がるのは次の次の交差点だし
次のところで左折する車で引っかかったり、
路駐している車がその先に居たりしたら嫌だな~」
と思いつつ、左に寄せます。

すると案の定、思った通りに路駐している車がいて、
かなりイラっときて「だから言ったじゃないの!」
って怒るんですよね、私(^^;

なぜそこで自分の意見を通さなかったのか、
と後で悔しがって色々思うのですけれど、
嫌でも人の言うことは聞かなければいけない
とかいう思考プログラムでも入っているのかな。

その辺、余程のことでない限り、
ほぼ無条件に聞いてしまっている自分がいて、
ここは修正しなければ、と思っている
ところです。

まぁそれはさておき。

自分で決めなくていい。考えなくていい。
というのは、一見その結果を引き受けなくても
良いような錯覚を起こして、決断する際の
プレッシャーから解放されるように感じますが、
当然そんなことはないのですよね。

それは、「自分で考えず、自分で決めない選択」
をしているわけで、その結果はもれなく
自分の人生についてくるわけですから。

それを意識しているかは関係ないのです。
意識しなくても、結果は自分で引き受けなければ
ならないというのは変わりありません。

そこ、勘違いしている人は多いのでは
ないかな、と思います。

セッションをしていても、
良くこのことはお話させていただきます。

自分がどう在るのかを決めるという選択もあるし、
決めないという選択もある。

そして、「わからない」と言って、
選択することから逃げる選択もあります。

けれど、このいずれもが自身の選択なのであり、
その結果から免れることはない、ということは
よくよく心しておくように、と。

本来、自分で決めるということは
「自由」であるということのはずです。

それなのに、私たちの多くは、
自由であることを恐れるのですね。

誰かが示してくれる「これが正解なんだよ」
という枠組みがなくなってしまったら、
どう生きていったらいいのかわからない。

そんな人がとてもたくさんいます。

なぜそうなってしまうのかと言えば、
これは何度もブログで書いてますけれど、
自分自身の内なる導きから切り離されて
しまっているからだろうと思います。

その証拠に、自分で決められない人に、
「自分自身を信用・信頼していますか?」と聞くと、
100%「いえ、全然」って答えが返ってきます。

自分を信用できないから内なる声なんて
そもそも聞こうともしないし信用もしない。

ばっさりと自分を切り捨てて、対話できるような
状態にないわけです。

だから、外側に軸やガイドラインを求めずには
いられないわけです。

そうでないと、自分を支えられないから。
どうやって生きたらいいか、わからないから。

でも、そんな生き方をしているからこそ
苦しいのですよね。

今こそ、自分自身とのつながりを取り戻して、
深く、自身の軸を立てなければ。

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