セッションをしていて常々思うのは、
在り方の根底に真実を選択することが
いかに大事かということです。
反対に言うと、人生のあらゆる困難や
苦痛の原因に、嘘偽り、誤魔化し、
逃避があるのです。
真実を隠蔽、抑圧し、
そこから離れた生き方をしたことで、
後々までその歪みが禍根となって
苦痛の原因になっていく例を
多く見てきました。
都合の悪い真実を隠蔽することで、
その時はうまくいくように
思えますが、
そのことの歪みは決して消え去ることなく、
正すまではその人の在り方に重大な
問題を残していくのです。
嘘をついたらその嘘を隠すため、
100の嘘をつかなければいけない
と言われますが、
些細な誤魔化しも、末に行くと、
看過できない歪みになっていきます。
だから、真実を認めることが
如何に辛くとも、真っすぐに受け止め、
誠実に応答することが大事なのです。
嘘偽り、誤魔化しでやり過ごすと、
その歪みは本人が自覚できなくても
様々なところに現れてきます。
心はどこか後ろ暗く、
自分に誇りが持てません。
そういう癖がついてしまうと、
ついつい調子よく立ち回って
表面だけ取り繕うけれど、
中身のない人間性になっていきます。
そういう人は、見る人が見れば
信用に足らぬ人と映るでしょう。
それでもうまく行っている
と認識するような意識では、
ものごとの本質を見通す目が
曇っています。
このように、
自身の在り方の根底に何を置くか
によって、感性が研ぎ澄まされたり、
健全な人間性が育つこともあれば、
知らぬ間に感性を鈍くさせ、
自尊心を挫いて、自ら可能性を
閉ざすような制限をかけてしまう
ことにもなるのです。
だから、何かを選択するときは、
常に自分の胸に聞いて、
真実を選択するように。
姑息に立ち回り、誤魔化すのではなく、
誠実に王道を行くように。
自尊心を売り渡すようなことをしたら、
それで一時得られる利益よりも
ずっと大きな代償を生涯、払い続ける
ことになるかもしれません。
そういう傷を、よからぬ者は
引っかけていくのです。
些細なこと、と侮らぬよう。
些細なこともきちんとできないようでは、
いざという時に力を発揮できません。
自分の中から、嘘偽り、誤魔化しを
注意深く軌道修正し、正していくと、
ズレていたエネルギーボディの
レイヤーがピタッとハマって、
響きがクリアになっていきます。
見失っていた自分を取り戻したように、
在るべきところに帰ってきたという
感覚がするのです。
こういう作業をどれだけ丁寧に
やっていけるかですが、やるほどに
その人のバイブレーションは
深いレベルまで響き透るように
なります。
そうすると、他者の嘘偽りの
濁ったバイブレーションが
はっきりとわかるようになります。
自分の中が嘘偽りで一杯だと、
なかなかこういうところは
見抜けないですね。
このように自分の響きを磨いていくと、
自身の周囲の人間関係は、とても
誠実で信頼に足る、優しい人たちが
集まってきます。
今、自分に誇りが持てないという人は、
誤魔化すこと、嘘偽りを止めること、
誠実に真実を選び、それによって
行動することから始めてみてください。
健全な自尊心を取り戻すように。
そうすると、自分の内側から
真の生きる力が湧いてきます。
まずは自身の在り方を正すこと。
ここができれば、
人生を調和に向かわせる流れを
起こすことができます。
人生の基盤に置くものを
間違わぬよう。