今の自分に納得がいっていない、
腑に落ちないということで、
変わりたいと思う人は多いけれど、
その自分の延長線上に変化を
捉えている人、多いような気がします。
実はどこかで、変化しようとは
していないんですね。
つまり、気に入らない状況だけは
変わってほしいけれど、自分自身が
居ついているところを変えようとは
していないのです。
そういうとき、
自分を否定されたと感じるような
指摘を受けると、無意識に
自分の正当性を主張し、理解させ、
受け入れさせようと躍起になって
しまったりします。
変わりたかったはずなのに、
手離していくべきところに
しがみついていると言う自覚は、
あまりないかもしれません。
その時に浮上している
受け入れてもらえなかった、
わかってもらえなかった、
悲しい、残念、悔しい、無力感、
虚無感、苦しい、辛い
といった思いや感情たちは、
おそらくその人の人生の中で、
事あるごとに繰り返し浮上している
馴染み深いものでしょう。
それらは、自分の、自身に対する
態度、接し方によって、
深いところで傷ついている
自分自身の思い、感情なのです。
つまりは、自分が自身に対して、
受け入れてあげていない、
わかってあげていない、などの
態度を取っており、
それによって、
深いところの自分が
とても傷ついているということを
「鏡」に映して体験している
だけなのです。
だから、
自分のその在り様が変わらない限り
「鏡」に映る像は変わらず、
わかってもらえない現実を
いつまでも映し続けるのです。
わかってくれなかったその人は、
なぜ、あなたを受け止め、
わかってくれなかったのだと
見えるでしょう？
その動機、理由こそ、
あなたがあなた自身をわかってあげない、
受け止めてあげない理由に重なります。
関心が無いのか、他のことに夢中なのか、
自分の思っている価値観以外、
受け入れる余地が無いのか、
面倒臭いのか。。。
色々な理由があると思いますが、
いずれにせよ、自分を受け入れることが
どこか苦痛なんでしょうね。
その苦痛を受け止め、統合すると、
もっと自分に意識を向け、
受け入れられるようになります。
逆に、
それをしない限りはどうやっても
自分に意識を向けることは
苦痛で耐えがたいので、
難しいでしょう。
意志の力や勢いでどうにかなる
ものではありません。
こういうところを丁寧に統合作業
していくと、人生の様々なレベルが
噛み合うようになっていきます。
他人との対話が噛み合い、
より深く分かり合える関係性を
築いていけるのは、人生の豊かさに
直結しますね。
他者との対話のズレは、
自分自身との向き合い方のズレを
表します。
外側の鏡を良く覗き込みながら、
自分自身の姿勢を正しく
修正していきましょう。