感情解放のセッションでは
未完了の感情の解放以外にも
色々なことをやるのですが、
わだかまっている感情の周辺の
ストーリーを掘り下げていくと、
摩訶不思議な物語が出てくることが
しばしばあります。
自分でも、これホントなのかな？
と思うこともあるのですが、
出てくるままにさらに掘り下げてみると、
何だか辻褄が合って解放されていくので、
結果オーライでこれで良いんだろうな、
と思っています。
今日はそんな不思議な物語の一部を
思いつくままに綴ってみます。
人の心のドロドロしたものを
掘り下げていくと、恨みつらみや憎しみ、
強い恐怖や狂気、怒りや悲しみなど
わんさか出てきます。
そういうのが自分の心の内だけでは
収拾がつかなくなった時、
人はそれを相手に思い切りぶつけて
思い知らせてくれる！とついに
禁断の領域に手を出すことがあります。
自分から、ダークサイドの存在に
コンタクトして、黒魔術的な力を得て
相手を苦しめる術をかけることもあるし、
誰かプロに頼んで呪いをかけている
ケースもあります。
そういう外部からの術がかかっているとき、
リーディングすると、何か不自然な
エネルギーの歪みとして捉えられる
こともあれば、黒いコードみたいなものが
絡んで見えることもあります。
いずれにせよ、通常とは違う
エネルギー的な引力や妨害の感覚が
読み取れるので、これは何か別の力が
働いているな、とわかるわけです。
外部からの力と言っても、
ダークサイドの黒いエネルギー
ばかりではなく、神様の様な存在の
働きかけのこともあり、
その場合は、ダークサイドの力とは
質感も性質も大分違って、
外すときも本人がもう必要ないです、
と言えば、割とすんなりと外れます。
一方、ダークサイドの力を使って
黒魔術的な術をかけるとき、
すなわちそれは大体呪いの類の術
ということになりますが、
必ずそこには代償があります。
魂を差し出していることが多いのですが、
そうまでして力を得て術をかけたとしても、
大体彼らの契約は詐欺なんですよね。
願いが叶ったように思えても、
最終的には自分も地獄の業火に
焼かれるような苦しい結末を迎えますし、
魂を取られて、抜け殻のように
自分の人生を生きられなくなっている
ケースも良くあります。
そういう状態を見つけると、
私は術をかけた術者か、または
契約先のダークサイドの存在を呼び出して、
契約解除の交渉をします。
契約内容を精査して矛盾点を指摘すると、
開き直って騙される方が悪いとか
言ってくる者もあるし、
しどろもどろになりながら、
渋々契約解除に応じる者もいます。
いずれにせよ、大体契約自体が
まがい物なので、最終的には契約破棄で、
盗られていた魂も戻してもらい、
偽の力もお返しする形で
円満解除の流れになっていきます。
いつもこういう交渉をしていて
面白いな、と思うのは、
悪魔と言えども契約には縛られるのだな、
ということです。
ある意味、それだけ契約というのは
厳格で重い意味があるとも言えますね。
時間があるときは、
ダークサイドの術者や悪魔や魔物の
身の上話をさらに掘り下げて、
彼らの身の振り方まで面倒を見る
こともあります。
自分は魔物だ、と言っていても、
元々は人間で魔の力にほだされて
魔物に堕ちてしまった存在もいて、
話を聞くと、実はもうこんな詐欺的なことを
やりたくないのだけれど、契約してしまった
都合上、言うことを聞かなければいけないのだ
と言っているのもいました。
そういうときは、上位のダークサイドの
存在を呼び出して、これもまた契約解除の
交渉をして解放してあげると、
人間に姿に戻った！と喜んで
帰っていった存在もいましたね。
あとは、
元々魔界生まれの魔界育ちなのに、
魔界は厳しいから帰りたくない
とか言っていた魔物もいて、
その場合は別の引受先を探して
そちらの存在の託す形で
お預けしたこともありました。
人間社会も厳しいですが、
魔物の世界も、甘くはないようです。
まぁ色々ありますが、
いかに恨みつらみが募っても、
ダークサイドと交わるのは
割に合わない取引になるので、
止めた方が身のためですよ、
とだけはお伝えしておきます。
自分の感情をしっかり引き受けて、
正々堂々と生きることが
どれだけ清々しく心穏やかに
幸せなことか、
ドロドロの闇に足を突っ込んで
骨身に染みて味わった後なら
わかるのでしょうけれど、
しなくて良い苦労なら、
敢えて選ばなくても
良いのではないかな、と思います。