自分さえ我慢して黙っていれば、
みんな丸く収まる。
そんな甘～い考えをしている方、
結構いらっしゃるようです。
感情解放ワークをある程度
実践している方の中には、よもや
そんな考えの方はおられないだろう
とは思いますが！！！
世間一般（そんなものがあるかどうか
知りませんが）では、結構少なくない方が
それをまるで美徳のように実践されて
いらっしゃるのを見て、
それちが～う！！と
突っ込みを入れるワタクシでありました。
この考えのどこがどう違うのか。
丸く収まったと見ているそれ自体が
ひどく歪んだものであることに
その人は気づいていないのです。
自分一人が犠牲になって
その場の歪みを引き受けることで、
いいことをしているように思えても、
本来引き受けるべきではなかった
ものを被ったことによって、
まず自分自身が歪みます。
そういう行為は深く自分を
傷つけ、その痛みはずっと
蓄積していきます。
その一方で、関係する人たちは、
本当は自分たちが気付かなければ
いけなかった学びの機会を奪われ、
軌道修正するチャンスを失ったのです。
自分が自身の尊厳をないがしろにして
向き合うことから逃げたツケは、
自分だけではなく、周囲にも
その影響が波及していくのです。
丸く収まったなど、
とんでもない思い違いであることを
知りましょう。
犠牲を払って恩を売ったつもりでいて
（無意識かもしれませんが）、その人は
心の奥深いところに怒りと恨みを
抱いています。
誰も幸せにならない行いですね。
そういう考えを持っていると、
頻繁に引き受けるべきでないものを
引き受けてしまう行動がパターン化し、
自分を大切にできない状態が
慢性的になってしまいます。
そうなれば、
無価値観、無力感に苛まれ、
どんどん卑屈になっていきます。
この負のスパイラルを脱するには、
自分が本当に引き受けるべき責任を
100％引き受け、
引き受けるべきでないことを
引き受けないということを
まず徹底するところから始めます。
そこがスタートなのですが、
それができるためには、
これまで向き合わずに逃げてきたものに
向き合わなければなりません。
それは、長いこと諦めの蓋の奥に
閉じ込めていたことかもしれませんね。
なぜ諦めたのかと言えば、
そうしなければ辛すぎたからです。
その辛すぎるもののところに、
再び戻って向き合わなければいけない
わけなので、ある程度の覚悟は
どうしても必要です。
逃げ続ければ、逃亡者のまま、
今の辛さを募らせていくのみです。
けれど、もし本当に
自身の責任を果たすことができたなら、
その瞬間から、どんどん自分を
取り戻していきます。
卑屈さの中に失ってきた誇りやパワーも、
内から溢れんばかりに湧き上がって
来るでしょう。
それこそが、本来のあなたの姿です。
一時の楽に逃げ込む自分を
脱することです。
逃亡者に誇りはありません。
惨めさだけを友とする人生を
生きぬよう。
よくよく、心されますように。