自ら閉ざした扉を開く

感情解放ワークで自分に向き合う作業を
していると、あるところからすっぽりと
感覚が取れなくなったり、どうやっても
掘り下げができなくなる時があります。

実はそれこそが、
その方向に重要なカギがある、
という紛れもないサインでもあるのですが、
その先への扉が、開けないのですね。

こんなときは、
そもそもその扉を閉ざしているのは
自分自身である、という原点に戻ってくると
扉の開き方が見えてきます。

たとえ、
人から何か言われた言葉などによって
閉ざしているのだとしても、
その言葉の効力を受け入れているのは
他ならぬ自分です。

同じ言葉を別の誰かが聞いたとしても、
さらっと流している人もいるかもしれません。

その言葉が何かしらの重要性をもって
効力を発揮するには、自分自身で
そこに意味を付加しているはずなのです。

また、自分自身で記憶を閉ざす、
無かったことにして封印する、
もう二度とこれに触れるまい、
思い出すまいと強く決意する
ということをしているケースもあります。

こうなると、それが幼少期であろうと
過去世であろうと、固い封印として
抑圧され、自分でも触れることのできない
領域として隔離されるのです。

けれど、隔離されたからと言って、
影響がなくなるわけではなく、
見えないブラックボックスから放たれる
何かしらの信号によって、私たちは確実に
日々影響を受けています。

そういうものが、
自分でも理由を認識できない
生き辛さとなったりするわけです。

こういうものにアプローチするときは、
まずは自分でかけた封印を
解かねばなりません。

自分でかけたわけですから、
自分で解くことができるんですね。

そのためには、封印を解いた後、
扉を開いて出て来たものを
しっかり受け止めるという覚悟を決めて、
それができる自分になっていなければ
なりません。

そうでなければ、
封印を解いたら即、パンドラの箱を
開けてしまって右往左往し、
出て来たものに押しつぶされてしまう
ようなことになりかねないでしょう。

だから、しっかり肚を決めて、
着実に向き合い、受け止められる
体勢を整えるのです。

その準備ができたら、自分の言葉で
かつて、もう二度とかかわらない、
無かったことにする、思い出さない
等と決めた封印を解除します、と
宣言をします。

本当に自分の宣言が本物なら、
自分の体の中で、エネルギーがじわじわと
動いてくるのがわかるでしょう。

今まで、分離・隔離されてエネルギーが
巡っていなかったところに、
分離が解けたことで、エネルギーが巡る
ようになったためです。

たまに、何か神様とか悪魔とかに
もう二度とこんな気持ちを感じないで
済むようにしてくださいとか何とか
お願いしているケースもあるのですが、

この場合も、自分で自身の感情の責任を
しっかり取ることを追加して、
そのお願いを解除すれば大丈夫です。

ただし、悪魔とかネガティブな存在の場合は
取引条件として相手に何か代償を払っている
ケースがあるので、これもしっかり
取り返しましょう。

たとえば、
魂や心と引き換えにしているとかね。
結構これはよくあります。

封印が解除できて、
触れられなかった扉の向こうの感覚が
じわじわ取れるようになってきたら、
あとはいつものようにその気持ちを
受け止めて統合してあげればいいだけ。

ワークをしていると、
こういう関所のようなポイントに
しばしば出くわします。

そんなときに、
どうやってそこを越えていくのか、
自分なりに創意工夫していくのも、
自分との対話においては
大切なプロセスですね。

テクニックや定石というのは、
最初からそういうものがあったわけではなく、
そうした誰かの創意工夫から生まれて
来たものです。

だから、知らないからできないではなく、
本当は、どうやったら前に進めるのか
自分で編み出すくらいのスタンスでないと、
ワークを自分のものにすることは
できないのだと思います。

楽しいおしゃべりをするのに、
定石や話し方なんかを学んでも
それが通用するのは小手先ですよね。

テクニックを通して表現されるのは、
自分自身が対象に向き合うときの
在り方そのものです。

そこに、本当に知りたいのだ、とか
自分自身を大切に、愛しぬくのだとか、
絶対に、自分を見捨てない、とかの
熱い思いがベースにあれば、

テクニックが多少稚拙であっても、
伝わって越えていくものはあるし、

逆に、それがないテクニックには
魂が入らず、いかに技術的に素晴らしくとも、
ベースがしっかりできているときほどには
効力がない、ということもよくあります。

口先だけ、頭だけで向き合っていては
扉が開かないのは、そういうことなんですね。

だからこそ、自分に向き合うには
最大限の誠実さと真実をもって
相対さなければならないのです。

それができた分だけ、
あなたのバイブレーションは、
深く、広く、染み透っていきます。

扉の向こうに、あなたの愛が届きますように。

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