あなたは、何かを決めるとき、
頭はともかく、
ハートはどう感じているかな?とか、
自分の気持ちはどうだろう?
と内側に尋ねる習慣がありますか?
ある程度ワークを実践されている方なら、
多少なりとも意識されているのでは
ないかと思うのですが、
ハートの声も自分の気持ちも
すっ飛ばして、誰かの考えや気持ち、
常識や世間体、その場の空気で
決めてしまう方、少なくないようです。
かく言う私も、ワークを実践する以前は
その一人だったし、自分の気持ちを
ないがしろにしている自覚など、
微塵もありませんでした。
それで普通だと思っていたし、
別段不都合を感じても
いませんでしたから。
今ならわかりますが、
自分が何をどう感じているか
を知ることは、自分軸のベース
なんですね。
そこを起点として、
自分はこう思う、だからこうしよう
という風に自分なりの考えや行動が
生まれてくるので、
そこが曖昧だったり借りもの
だったりして無い状態だと、
当然のことながら、自分軸が確立
されることは、ないですよね。
普段から、何となく
周囲にいる人の考えに同調して
それを自分の考えだと思って
何となく周囲の流れに乗って
何となく行動が決まり、
何となく日々が過ぎていく。
多少、嫌なことがあっても、
我慢できる範囲ならその違和感も
笑顔でスルーし、平穏無事で
穏便に済ませてしまう。
そこそこ合わせて折り合いをつけながら、
人間社会ってこんなものだよね、
とストレスを抱えながらも、表面上は
当り障りなく世間を渡っていく。
この社会に、どれだけそういう人が
いるかな、と思います。
これまでの社会の常識や価値感では、
多分それが正しかったのですよね。
みんなに合わせられるということが
まず第一の美徳で、あまり主張しすぎず、
誰ともうまくやって浮かない、角を立てない
ことが優先されてきました。
けれど、もうそんな時代では
無くなってしまいました。
社会的にも、終身雇用制はとうの昔に崩壊し、
会社に人生の面倒を見てもらうとか、
忠誠を誓うとか、昔ほどそういう意識は
なくなっているのではないでしょうか。
今の新入社員で、定年まで同じ会社に
務めているイメージを持っている人、
ほとんどいないのではないかと
思うのですが、どうでしょう。
そうした社会的変化もそうですが、
今を生きる私たちの意識は、
もっと深いレベルで大きく変化
してきています。
何度も書いてきていますが、
今は、自身の深奥からやってくる
内なる叡智によって、自分で
自身の歩みを知り、生きていく時代です。
周囲に合わせて何となく流れていけば
そこそこ生きていける時代ではないのです。
真にあなた自身のオリジナルの道を
生きなければなりません。
このように言うと、途端に
不安になる方もあるのですが、
本当は、それはとても楽で
喜びに溢れた道であるはずです。
自分で決めるのは不安という人でも、
周囲に合わせて自分を抑圧することを
苦しく感じていたところも
あるはずです。
自分の本心に適わないことを
しないで済むどころか、本当に
唯一無二のこの自分を生きて良い
となったら、どれだけ楽でしょう。
不安になる人は、長いこと
内なる叡智の導きと断絶していて、
その声に従って生きることを
忘れているのでしょう。
けれど、
導きは常にあなたとともに在り、
無くなることはありません。
あなた自身が本当にそれを求め、
心を澄ませるならば、
触れることができるはずなのです。
時代が大きく転換していくこの時期に、
しっかりその回路が機能する状態に
なっていることは、とても大切です。
まずは、自身の行く道を、
自分の意志で選択することです。