封印された感情を解放し、
本当の望みを思い出していく
プロセスは、自分を取り戻していく
歩みだとつくづく感じます。
幼いころから抑圧に抑圧を重ね、
刷り込まれた理想を求めるように
訓練されてきた人は、
人生のどこかで、
本当の望みを取り戻すよう
導かれて行くタイミングが
あると思います。
偽の理想を追い続けて
人生を終えるには、
人の一生は長すぎて、
自分に嘘をつき通すことは
難しいのです。
嘘に堪えうる心の許容度は
人によって様々だけれど、
真実を求める内からの欲求は、
多かれ少なかれ、突き上げてくる
はずです。
その時に、どう応えていくのか。
もうこれ以上は自分に嘘はつけない、
と自身の真実を取り戻す旅に出る
決断をする人もあれば、
今さら道を変えるなど、
これまでの努力が無駄になることは
到底受け入れられない、と違和感を
握りつぶして現状維持を選ぶ人もあり、
また、
頭では前者を選んでいるつもりでも、
実際は小規模リフォーム程度の
これまでの延長線上でどうにか
やり過ごそうという人もいます。
いずれにせよ、
明確に自分で選んだ道を認識している
人もあれば、その選択に無意識な人もあり、
それでも、選択し、実行したことの結果は、
必ずついてきますね。
本当の自分を取り戻す道を歩み始めれば、
自分が何を体験し、その時にどんな気持ちで
何を決断したのかを思い出していきます。
何十年も前にした決断によって、
以後数十年、閉ざされたものがあった。
それによって、できないことがあった、
どうしても選べなかった選択があった、
などなど、
どうして自分がこのような自分なのかが
少しずつ分かって来るんですね。
そういう自分の心の軌跡を
癒し、選択し直して、さらに
真っ先に切り捨て、蓋をしてきた
命の願いに、再び息を吹き込んでいきます。
その人が、自身の真実を選び、
体現していく程に、生命力は蘇り、
生きる喜びが戻ってくるでしょう。
本来人は、一人一人、内なる命の願いを
生きることで、本当の充実感や達成感、
喜びで満たされるのだと思います。
にもかかわらず、どうして私たちは
その願いに蓋をして生きて行こう
とするのでしょうか？
あるいは、命の願いを生きたい
と言いつつ、諦め、そうではない選択を
し続けるのでしょうか？
そこには多かれ少なかれ、
そうしてしまったら、今やっと保っている
経済状況や人間関係などを失ってしまう、
という恐れが大きいのではないでしょうか。
それも確かにわかりますが、
ただ、その現状にしがみついたところで、
それが自分の道ではないのなら、
いずれは沈む泥船です。
我慢してしがみついていれば
何とかなる、少なくとも現状維持できる
とは、必ずしも言えないのです。
そこを見落としていることが
多いのかもしれませんね。
とかく人は、未知の天国よりも
慣れ親しんだ地獄を安全だと感じるとか、
まだ耐えられる、と選びがちです。
頭は色々条件で選びますが、
その選択は、本当に自分の命にとって
正しいのか、と問うてみたら、
また違った視点を得られるかもしれません。
さて、あなたは今、どのくらい
自分の真実を生きているでしょうか。
そして、幸せですか？
願わくば、あなたの人生が
満ち足りて在りますように。