何ごとも、ものごとが起こる前には
予兆というものがあって、
いきなり起こったように思えても、
ただ予兆を見逃していただけ、
ということがよくあります。
たとえば、
事故の起こった交差点では、
事故の前から殺気立った
不穏なエネルギーが湧き立って
いたりしますし、
ちょっとしたアクシデントが
起こる前には、何やら落ち着かない
ざわざわ、わさわさした空気感が
あったりします。
そうして、起こった後で、
あぁやっぱり、なんて思うことが
私はよくあるのですが、
自分自身について、最近、
良くない傾向だな、と思う癖が
幾度となく立て続けに出ていたので、
ちょっと注意しよう、と思っていました。
幸い、まだ何もないのですが、
今のうちに、自分の中のそのざわつく
嫌なエネルギーに対処しておこう
と思いました。
この感覚は、以前からずっと
あったのですが、しっかり受け止め、
対処しようと思ったのは初めてです。
それは、何か人から嫌なことを
されたときのとても不快な感覚の
エネルギーで、
ここ最近、ネットで買い物をしたときに
思うような品質の物でなかったり、
お店の対応がとても不愉快で
イライラすることが続いたのです。
そんなこんなで街に出て歩いていると、
人とすれ違う時などにその苛立ちの
エネルギーが噴き出してきて、
気が立ってきているのが自分でも
わかりました。
それでも無事に家に帰ってきている
のですが、このままだといつ
トラブルを起こすかわからない、
という危うさを感じました。
たまたまちょっと荷物が当たって
しまったときに、今回は温和な
良い人だったから何もなかったけれど、
これがちょっとヤバい人だったら、
と思うと、今自分がものすごく
際どい橋を渡っているのだと
気付いたのです。
こういう感覚を、気のせいだと
受け流すこともできるけれど、
事前に防げるものに、わざわざ
突っ込んでいくこともないですからね。
対処するに越したことはありません。
不愉快なことが起こると、
一般的な視点からだと道理や常識に照らして
相手の態度がどうだとか、自分もどうだとか
ついストーリーを追ってしまいがちです。
けれど、感情解放ワークの視点からだと、
それだとどっぷりとマインドのストーリーに
飲み込まれて、結局感情のエネルギーには
何ら対処したことになりません。
いくら頭の中でぐるぐるしたところで、
また、実際に相手に何かしらしたところで、
それでは、その出来事が自分の現実に
起こったという根っこは残ったままです。
対処すべきは、その時に浮上している
感情のエネルギーであり、これを
しっかり捉えて、統合していきます。
私の人生で、この不愉快なエネルギーが
どれだけ浮上し、私の人生を
かき乱してきたことか。
今度こそ、根を断ち切るつもりで
統合していきました。
やってしまえば、ものの数分のこと、
それを随分と持ち越してきたものです。
今は、地合い的にこうした
不穏なエネルギーが掻き立てられやすい
フィールドのような気がするので、
今後も注意深く兆しの内に
対処できるものはしていこうと思います。
ワークの視点で言えば、
隠れていたものが出てきやすいので、
クリアリングという意味では
チャンスとも言えるでしょう。
トラブルを引き寄せる種を
自身の内にできるだけない状態に
しておくことは、
世の中の人々が殺気立っている今、
安全に世渡りをしていくためには
結構大事かもしれません。