自分の命に対して
正直であること、誠実であることが
人生を生きるにおいて
何よりも大切です。
このことは何度もお伝えしてきていますが、
なぜそうなのか、損得勘定でしか
ものごとを見ない人には、
わからないでしょう。
世のあらゆる混乱、悲劇は
このことを忘れ、別のものを基準に採用
しているところからきています。
今のこの世の混乱を収めようと思うのなら、
ここから改めねばなりません。
けれども、現代社会を生きる私たちは、
自分の命に対して自分が今正直なのかどうか
すらもわからないくらいに感覚が麻痺し、
狂ってしまっていることがしばしばあります。
本来、自分で正しい道がわかるはずなのに、
わからなくなっているからマインドで
頭を使ってバランスを取ろうとしたりします。
その状態から本来の感覚を取り戻すには、
内なる混乱を収め、生き方の中心に据えるべき
基準軸を、軌道修正していく必要があります。
そこをしないで、表面的な枝葉のところに
手を入れても、根本的にその不安定さ、
重さ、腑に落ちない感覚、混乱は
収まりません。
もちろん、あまりに混乱しきった心では
少し深いところすらも触れられないので、
まずは今浮上している混乱を統合していく
ところから始めるのですが、
セッションでエネルギーを流していくと、
そういう人の内側、様々なところで
自分を偽ったり、果たすべき責任を果たさずに
逃げている様子が見て取れるのです。
私の場合は、リーディングも
目で見るように場面がクリアに見える
わけではないのですが、
逃げているときの独特の濁った不穏な
エネルギーのバイブレーションだったり、
適切に受け止められ、表現されなかった
エネルギーの感覚は読み取れます。
そういう健全ではない状態のエネルギーが、
時間軸のあちこちに読み取れると、
その人は長い間、その嘘を積み重ねて
来ている中で、自身の本当の力を
見失ってきたという経緯がわかるわけです。
セッションでは、ひとつひとつ
そういう状態をあぶりだし、対峙し、
軌道修正をかけて統合していきます。
すると、後ろめたさだったり
本人の気力を失わせていた根本自体が
きれいに解消され、
曇っていた命の真実を知る感覚が
クリアに回復してきます。
この真実を知る感覚は、
理屈でも思い付きでもないんですね。
頭だけではなく、心や体、魂全体で
知っている、わかる感覚なのです。
だからこそ、「在り方」なんですね。
メソッドやテクニックは、
存在の一部を使ってできるかも
しれませんが、
在り方は、存在の全部なので、
誤魔化しようがありません。
だからこそ、真実が紛れもなく
識別できるわけです。
それは、とてもとても深いレベルで
自分自身に対峙し、磨き、
正直であり続けることによってのみ
獲得できるものです。
そして、
そういう在り方をしているからこそ、
見えてくる世界、わかることがあります。
損得勘定で見るのとは遥かに違った
奥深い世界です。
人によって人生に求めるもの、
達成したいものは違うので、
誰しもが求めるものではないかも
しれませんが、
表面的な辻褄合わせからは
決して生まれない、素晴らしいものが
生まれてくるのも、そうした深い世界
からです。
その違いが分かるような識別眼を
持てるような生き方を積み重ねていけたら、
人生ははるかに豊かなものとなるでしょう。