自分の中に
ネガティブな感情や思いを見つけると、
それを無くそう、消そう
とする人がいます。
怒りや憎しみ、悲しみ、嫉妬、
誰かを呪う思い、絶望などなど。。。
多分、多くの人が
そういうものは良くないものだから、
持っていたくない、消えて無くなれば良い
と思っているでしょう。
確かに、
それらを持ち続けるのは辛いし、
色々と良からぬ行為につながる
可能性もあるからトラブルの元
になりかねないし、
無い方が人生を軽やかに生きられて
絶対幸せなはず!と考えるのも
無理はありません。
けれど、こういう眼差しで
感情解放ワークをすると、
癒えもしないし、統合にも至りません。
ワークでは、「消す」のではなく、
そうした感情や思いに居場所を与え、
受け止め、抱きしめることで、
それらのエネルギーが暴れず、
穏やかに満たされて悪さをしなくなる
状態に導きます。
だから、排除しようという
その眼差し、動機とはむしろ逆なんですね。
そういうことをずっと
お伝えしてきているはずなのですが、
ワークをかなり実践されてきている方でも、
未だに排除の眼差しで消えて無くなれ!
と一生懸命な方もあります。
けれど、それをしてしまうと
ますます分離は深まり、
自分自身と戦うようになります。
そうなると、辛さ、苦しみは
一層深くなりますよね。
自分と戦ってはならないと、
繰り返しお伝えしているのは、
そのためです。
そして、こういう眼差しで
自分自身と戦っている人は、
鏡の法則を通して、
お前なんて消えて無くなれ!
ここにいてほしくない、出ていけ!
お前の存在自体が悪だ!
と言われるような現実を体験します。
とても悲しく、傷つくような
言われようですが、それこそは
あなたがあの感情や思いに対して
放った言葉、眼差しなのです。
それを言った相手が
あなたの中に見ているのは、
まさにあなたが自身の内に見ている
あの要素にぴったり一致します。
これがあるせいで、
私の人生は不幸で不快なんだ。
だから消えて無くなるべきなんだ。
そう思っていると思いますが、
あなたの不幸はそれのせいではありません。
相手の不幸があなたのせいではないように、
あなたの不幸は、あなた自身が受け止め、
引き受けるべきものから逃げているために
起こっています。
その不幸の苦しみを、
何もののせいにもしないで、
真っすぐ受け止め、100%引き受けること。
そうすると、
その苦しみはあなたの中で受容され、
変容し、やがて抜けていきます。
これは、どこかに少しでも
責任転嫁したい思い、逃げがあると、
うまくいきません。
でも、だって、これは私のせいじゃない。
どう考えたって、相手のせいでしょ。
この責任を100%引き受けるなんて、
あり得ない。
そう思う気持ちもわかります。
けれど、
自身の内に起こった感情の責任は、
100%自分の責任なんですね。
ただし、
法的、道義的、社会的な責任は別です。
この切り分けが、多くの人には
なかなか難しいようです。
ここができるようになってくると、
自分が何に責任を取るべきで、
どこからが相手の責任なのか、
とてもシンプルに理解できるように
なってきます。
この世界観は、
感情解放ワークの基本中の基本で、
世のあらゆるこじれた問題に
解決への道を示す指針になります。
よくよく心に留め置き、
自分と戦わずに深く慈悲の眼差しで
闇を光へと変容させる力を
目覚めさせていかれますように。