単なる惰性か、妄信か

よく、色々な方が「在りのままに」とか
「流れのままに」って言葉を言うのを
耳にします。

なんか自然体でいいよね~って
一見思えるのですが、
個人的には結構引っかかる言葉
なんですよね。

「流れのままに」って言うことで、
流れに逆らわず素直に乗ることで

良い運気に乗る、みたいな意味合いで
使ってたりするんでしょうし、

「在りのまま」も、誰に媚びることもなく
無理のない、飾らない自分でって
ことなんでしょうが、

自分がしっかり自分につながっている人が
言う分には多分違和感や危なっかしさは
感じないと思うんです。

でもね。
ものすごく抑圧が強かったり、
自分を否定して何か自分でないものになろうと
躍起になっている人がそれを言うとき、

何をもってして「在りのまま」って
言ってるんだろう?とか、
その「流れ」って、本当に大丈夫なの?
って思ってしまうんですよね。

たとえば、自分でも全く気付かずに
本音にぴったりを蓋をして「良い子」でいることが
アイデンティティになっている人が言う
「在りのまま」は、本当に「在りのまま」なのか?

深いところから来る導きに心を閉ざしている人が
すごく尊敬する人、と思っている人やグループの
雰囲気に乗せられてわ~っとノリで何かを
やってしまうことは、

「流れのままに」行くことで本人が
目指していたところに連れて行ってくれる
選択になるのか。

傍から見ていて、本当に危なっかしいな~
と見えてしまうわけです。

まぁ、最終的には本人の選択だし、
体験してわかることもあるわけですから、
良いも悪いもないのでしょうけれど、

どちらも耳障りのいい言葉であるだけに、
その言葉自体に酔ってしまうような
ところがないかな、というところは
警鐘を鳴らしておきたいのです。

自分の感性を磨くってよく言いますが、
良いものに触れるのもそうだし、
何が好きで嫌いなのかを知ることもそうです。

そしてそれだけではなくて、
何かしらの失敗をしたときに、
その失敗の原因を明確にして
総括しておく、というのも
すごく大事なことだと思うんですね。

私はこれが好き!これはすごく良いものだ!
って思ったのに、結果的にそれが自分にとって
良くないものだった、期待外れだった
というようなとき、

一体自分がなぜそれに惹かれたのか、
それをしっかり掘り下げてみるのです。

大抵は、心の奥からやって来る導きの声を
無視して、頭で宣伝文句や利害などを計算して
GOサインを出したのでしょう。

あぁこういうのは失敗だった!と、
相手のやり口を記憶してそれを避けるとか
だけではなくて、

「自分がなぜそれに引っかかったのか」
という根本原因まで掘り下げていかないと
いけないですね。

つまりは、どこに心の隙があったのか
ということ。

たとえば、うまい儲け話に引っかかった人は、
お金がないという恐れがあって、
もっと欲しいという心の隙に、
魔が差したわけですね。

ということは、お金が「ない」という恐れや
不足感が根本原因になります。

これを持っている限りは、
どんなに詐欺の手法に気を付けていても、
その鉄壁の防御をかいくぐって
また引っかかってしまう可能性が
生きているのです。

だからいつもどこか気が抜けないで、
疑い深くなってしまうとかいったことが、
あるんじゃないでしょうか。

こういうところをしっかり統合しておくと、
心の隙は満ちてなくなり、そういうものに
引き付けられなくなります。

人間関係でもそういうところがありますから、
失敗したと思ったのなら、きちんと総括
すること。

そういう積み重ねが、自身の感性を磨き、
思い込みや心の隙から来る歪みを
修正していってくれます。

だから、
「在りのままに」「流れのままに」というとき、
それが単なる惰性や妄信ではないのか、
よくよく精査する目を持っていたいものです。

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