誰かを守るために生きる人

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さて。

人一倍、誰かのために生きている人って
いますね。とても尊いことだと思います。

ただ、見ていてどこか、
バランスを欠いているように見える方も
中にはいらっしゃいます。

多くの人のお役に立って、慕われて
すごく安定している人もいる一方で、
どこか違和感を感じたり、傍から見て
ハラハラしてしまうのです。

そういう方を深く見ていくと、やはり
どこか自分がお留守になっているんですね。

つまり、自分のことそっちのけで
誰かのために生きることで、
自分自身の価値をやっと肯定できるので、

表面的に見るとその行いは
とても尊いことのように見えるのですが、
その本質は、自分自身の空虚さを
埋めるための代償行為なわけです。

そういう状態だと、
助けてあげたい誰かに対して、
本当にためになることをしてあげるのは
難しいです。

何故かというと、その人には
相手の「生きる力」が見えないので、
「無力な人」を助けるような手の出し方を
してしまうからです。

だから、やりすぎてしまったり、
やっていることが的外れだったりして、
受け取る側からしても有難迷惑に
なってしまうことがあるんですね。

その一方で、
本当に助けが必要なところで
踏み込めなかったり、自分もその感情の渦に
一緒に飲み込まれて傷舐め合うような
あまり建設的ではない状態になっていったり。

相手のその状態から
少しでも脱するようなお手伝いをするのは、
同情からではできないし、

本当に力になるのは、
その人自身が自分の生きる力を思い出し、
健全に使える状態にすることであって、
相手の人生を代わりに生きてあげること
ではありません。

誰かの役に立ちたいと思うのなら、
まずはちゃんと自分自身を生きないとね。

親子、パートナー、友人、仕事関係など、
ありとあらゆる関係性で、私たちは
誰かに助けられたり助けてあげたり、
様々にかかわりあいながら、
自分という存在を知っていきます。

私自身の母娘関係を振り返ってみれば、
母はものすごく母性の強い人で、
過干渉だったり束縛も強い人だったので
この人の娘でいることは、
ものすごく苦しくもありました。

ただ、母は子供たちを見捨てることは
絶対にしない人だな、というのはどこかで
感じていて、それが甘えになったり、
安心であったりするところはありました。

色々確執はあったけれど、
そこは今でもとても感謝しています。

ただ、本当に最晩年まで、
過干渉は直りませんでしたね。

私の生き方については諦めたのか、
放任のところもありましたが、
私もいいおばちゃんの年齢に
なっているのに、細かいところで
あれこれ指図をしてくるのは
辟易していました。

私も結構手厳しく突き放したりも
していましたが、まぁしぶといというか、
めげないというか。(笑)

そういうじゃれ合いを楽しんでいる
ところもあったかもしれません。

そんな母は、
私に指図することで自分の存在を
確認しているようなところがあって、

子供たちがみな独立して離れて行ったときに、
自分の存在を再定義することが、
ちゃんとできていなかったんじゃないか
と思うところがありました。

母にとっては、
子供たち、家族、そして店を守ることが
自分の人生とがっちりと定義されていて、
それが自分を生きるということだった
のかもしれません。

そういう意味では、母は自分の思うように
人生の目的を100%完了して
逝けたのだろうと思います。

時代的にも、そういう価値観の時代に
生きていましたしね。

ただ、今の時代は誰かのために、
の前に本当に自分自身を生きなければ
真に力を発揮できない時代になっています。

先人たちから受け取ったバトンを引き受けて、
私たちは私たちの時代を、私たちの表現で
花開かせていきましょう。

すべての命に、祝福を。

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