今日は境界線について、
私自身の経験から思うところ
つらつら書いてみます。
大抵の人間関係のこじれの原因は
境界線にあると言っても過言ではない
と思っているのですが、
この仕事をするようになって、
私自身、繰り返し、というよりは
ずっとこのテーマに向き合い続けて
来ています。
もう大概の関係性は大丈夫だろう
と思っていても、その慢心の隙を
突かれるように、死角になっていた
課題を突き付けられてきます。
人様のご相談を受けるような職種では、
境界線をしっかり引けないと、
まともな仕事はできません。
良い人でいるばかりでは、
飲み込まれ、引きずられてしまうし、
お互いに不幸な結果に突っ込んでいく
ことになってしまいます。
だから特に私のような仕事では、
必須要綱だと思うし、
そういう立場でなくても
大事なことです。
人との関係性で線を引くことについて、
冷たいとか薄情になってしまう気がする
と感じる方もあるかもしれません。
ただ、自分だけではなく、
「相手を大事に思うからこそ引く線」
というのもあるのです。
親しくなって、関係性が深まるにつれて、
気心が知れて楽になったり信頼感が
育っていったりしますが、
それまで引いていた線がより奥の方に
なっていくにつれ、自分と他者の境界が
曖昧になっていきます。
これは自然なことだけれど、
同時に、そこに慢心と妄信という
トラップが忍び込んできます。
距離がある内は注意深く見ていた
ところも、気づかぬ内に
事実を見ないで自分の見たいように
見ていて、いつの間にか現実と乖離
していることもあるし、
いつもの慣れ親しんだ感覚の中で、
自分自身が何を感じているかに
気を配ることがおろそかになって、
知らずに我慢を重ねていたり。
こまめにそうした距離感のズレを
調整できればいいのですが、
それまで育ってきた信頼が深いと、
気づきにくくなっていることがありますね。
すると、限界ギリギリまで
引っ張ってしまい、
結構きつい調整になってしまったり
します。
そこで互いに話し合い、
自身の在り方を振り返って
改めて新たな距離感、関係性を
再構築できれば、
その関係性はさらに深く、
次の段階に進んで別の学びを
共にしていくことになるでしょうし、
各々自分自身に向き合って、
相手との方向性の違いを感じて
この関係性はここまで、という
選択をする可能性もあるでしょう。
いずれにせよ、その調整の中で、
自分は何を大事にしていて何を求め、
どう生きていきたいのかを
知ることになります。
互いにどんな選択をするにせよ、
不健全に混じり合ったエネルギーを
いったんきれいにセパレートして、
自立した自分から
関係性を眺めて見ることです。
自分で立つ、ということをしないと、
いずれにせよ健全な関係性の構築は
難しくなります。
また不健全に絡み合い、
互いに境界線を侵入し、させながら
歪んだ関係性を繰り返し
作っていくだけです。
それが愛だと勘違いしている人も
多いですが、それは違う、と
心底理解しないと、どうしても
そういうやり方に戻っていきますね。
線を引くことが恐く感じる方も
あるかもしれませんが、
引くことで見えてくる世界、
わかることがあります。
どうぞ、新たな自分に出会ってみてください。