共依存と助け合いについて

人間社会に生きていれば、
誰しも一人では生きていけません。

直接的な人間関係もあるし、
物を通して、つながっている関係性とか、
環境や歴史的に、時空を超えて
繋がっている面もあります。

どんなに強がって
誰にも頼らずに生きているようでも、
関わらずにいられないのが人間なのです。

だから、
今こうして自分が生きていられるのも、
「お蔭さま」なんですね。

私自身も、様々な方々に支えられ、
教えられながらここまで来ています。

一人で生きてきたわけではありません。

困ったことがあれば、
家族や友人たち、ご近所さん、
専門の方たちに助けていただきますし、

また自分のできることで
お手伝いできることがあれば
喜んでさせていただくこともあります。

助け合うから回っていくことがあり、
心強くもあり、自分一人でやるよりも
ずっと大きなことができたり、
心が温かくなるような体験が
できたりもします。

その一方で、いわゆる共依存という
不健全な寄りかかり合いというのも
あります。

何が健全でどこからが不健全なのか
見分けるのが難しいというお声も
しばしば頂くのですが、

助けていただくことがあったとしても、
その問題に対して当事者意識、
主体意識があるかどうかの違いかな、
と思います。

たとえば、生活が困難な方の
支援をするとします。

物資や環境を整えることを支援
したとしても、本人に
自分の人生を生きていくという
意識が無いと、どれだけ助けても、
その人が自立に至ることはないでしょう。

物理的に、病気だったり体が不自由
だったりして自立できなかったとしても、
主体意識があるかないかを見れば、
それが依存なのか健全な助け合いなのかは
わかると思います。

誰かを助けたいと思う心優しい人は、
ぜひ覚えておいてください。

本当に助けるには、
その人から「自分を生きる誇り」を
奪ってはなりません。

それを取り戻すとか、
そう生きられるように支えるのが
本当に助けることです。

物資や環境などの支援も大事ですが、
支援が健全なものであるかどうかを
知るには、

支援される側の主体性や生きる誇りが
取り戻されているかどうか、
本質を注意深く見ることです。

精神的に、深く傷ついている人は、
自立しようという心のエネルギーも
ないかもしれません。

それなら、その心のエネルギーが
しっかり戻ってくるように、
できることをしていくことです。

物理面は取り掛かれば割と迅速に
ある程度は対処できるでしょうが、
心は思うよりずっと時間がかかります。

その時間を、忍耐強く
寄り添って伴走できる自分なのか。

大上段に構えてできること
ではないのですよね。

自分自身の器も、
じっくり見て行かないといけません。

受け取る側も、その時受け取れる
キャパシティがあり、必ずしも
与えたいように受け取れるわけでも
ありません。

そういうことも、
して差し上げる側は深く見る力が
必要です。

一方で、受け取る側も、
自分が何を必要としていて
何が必要ないのか。

自分に深く向き合いながら、
主体性を持って伝えなければいけません。

ニーズとは違うけれど、
頂くことは有難いし
要らないと言うのは申し訳ないから
言えない、では循環が歪みます。

どちらが上とか下ではないし、
与え、受け取る循環の中で、
互いに学び合うのです。

不健全な依存でもおせっかいでもなく、
互いに誇りを持った人間として
関わり合える関係性を
育てていけますように。

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