「分かってもらえない」のはなぜか

人間関係のわだかまりで多分一番多いのではないかと思うのが、「分かってもらえない」というテーマではないかと思います。親子間に始まり友人、夫婦、仕事関係など、あらゆる関係の中に、この構図が見られます。今日は、このわだかまりを解くヒントについて、書いてみます。


相手に分かってもらえないというのは、なかなかに辛いことですね。自分はこんなに頑張っているの評価してもらえないとか、一方的に決めつけられて悪者にされてしまったとか、どんなに話し合っても理解し合えず、いつも平行線だとか。

色々なパターンが考えられますが、ここでもヒントになるのはやはり、「鏡の法則」です。またか、と思われそうですが、基本なんですよね。ここを外してものごとを見ても、相手をどうにかしようとして、「鏡の像」と格闘することになってしまいます。

ですから、しっかりと鏡を見つめて、自分自身の在り方について、気づきを求めて行くことです。

まず、理解し合えない相手をじっと見つめます。そして問うべきは、「相手は、なぜあなたを理解しないのだと見えるだろうか?」という問いです。

自分の考えに凝り固まっていて、それ以外の考えを頑なに拒絶しているようだとか、人の意見を聞くのを面倒臭がっているようだとか、私の意見など取るに足らないものだと思っているようだなど。

このとき、あなたの主観を恐れずに表現してみてください。相手が実際のそうなのかどうかは、この場合はまったく気にせず、あなたにはこう見えた、という主観が大切なのです。なぜなら、今あなたが見ているのは、自分自身の鏡を覗き込んでいるのであって、相手の真実は全く関係がないからです。

それらが見えてきたら、今度はこれを掘り下げていきます。

なぜ相手は、自分の考えに固執しているのか?人の意見を聞くのが面倒くさいのか?などを、さらに主観で見ていくのです。

これを掘り下げるには、「そうしなかったら、どんな気持ちになってしまうのか?」と問うて行くのがいいでしょう。つまり、自分の考えにしがみついていなかったとしたら?人の意見を聞いてしまったとしたら?などと問うて行きます。

その答えの例を挙げてみると、人の意見にに振り回されてしまって、自分の思うようにできなくなってしまう。すると、閉塞感や無力感、口惜しさや怒りなどを感じてしまう。あるいは、人の意見を聞いてしまったら、色々な音を言われていちいちそれに対処していると、自分が大変になってしまって辛いとか。

ケースバイケースで、色々な答えが出てくると思います。

ここでの注意点は、相手がその状況になった時に感じるであろう「気持ち」までしっかりと掘り下げることです。多くの方は、上のケースでは「自分の思うようにできなくなってしまう、自分が大変になってしまう」というところまでで止めてしまうと思います。

けれど、これでは思考止まりです。その先に在る「気持ち」は、口惜しさや怒り、辛さの部分です。ここでも、思考と感情の違いをしっかりと見極めることが大切です。

この気持ちを、できれば相手の視点に入って、じ~っと感じてみます。ちょっと気持ち悪いと思いますが、深く呼吸をして命のエネルギーを取り込みながら感じて行きます。

相手は、これを感じるのが嫌だから、あなたを分かろうとしないのです。そして相手が感じることを拒絶しているこの気持ちは、あなたが受け止めることを拒絶している気持ちと全くイコールなのです

感じている内に、そのことに気づく方もあるでしょう。

この気持ちをあなたが完全に解放・統合できたなら、あなたの内面を映す鏡である相手の態度も変わりますし、あなた自身の感じ方も、今よりもずっと楽なものになるでしょう。

鏡の法則を正しく理解していないと、相手を変えることに躍起になってしまい、虚しい戦いをしては失望し、分かり合うことを諦めるというパターンを繰り返してしまいます。

鏡の像と戦っても、自分が相手にするように、相手もあなたを変えようとしてくるか、失望するかしかありません。

「あなたは間違っているわ。直してよ」とあなたが相手に言えば、相手も「お前の方が間違ってる。お前こそ直せよ」と返して来るのです。いつまでこんなことを繰り返すでしょうか。

頭でこのことを理解しているだけではダメなのです。法則を正しく理解したうえで、そのメッセージに応答していく必要があるのです。自分は変わりたくないけれど、相手には変わって欲しいというのは通用しません。

その出来事がなぜ起こっているのか、それは、あなたにあなた自身の在り様を方向転換するようにと促すためです。そのメッセージを頑なに受け取らず、意地を張っているからこそ、人の言うことを聞かず、頑なに意地を張っている相手という鏡を見せられているのです。

相手を責める前に、自分自身の正当性を主張するのをまずやめて、このことを思って見てください。正当性で自分を守ろうとする限り、メッセージは受け取れません。本当は、守る必要などないのです。

ただ気づき、応答しましょう。

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