ソウルメイトの差し出すメッセージ

私はサロンでよく、人生で出会う本当に許せない人、どうしようもなく憎たらしくて顔を見るのも声を聞くのさえも嫌、という人ほど、実は自分の人生において大切なメッセージを携えてやって来ているソウルメイトなんですよ、とお伝えしています。

それを聞くとみなさん「え~!あり得ない。そう言われても絶対ムリ!」というお顔をされることが多いです。確かに人間目線で見ると、そうなってしまいますよね。

私自身も以前は「絶対コイツとは相容れん!」と思っていた人がたくさんいましたから、そのお気持ちは良く分かります。

このブログでも以前どこかで書いたことがありますが、ソウルメイトというのはお互い一緒に居て心地よいという関係の相手ばかりを言うのではありません。

魂のレベルで互いの成長のために奉仕し合う関係と見るならば、人生でキツイ体験を提供し、それによって成長する計画を立てている魂にとっては、その体験を提供する相手役を自ら買って出てくれている魂は、とても深い愛でつながっていると言えるのではないでしょうか。

誰だって、よく見られたいし好きと言ってほしいし尊敬されたいわけです。憎まれたり最低!と罵声を浴びせられる役なんてまっぴらごめんでしょう。けれど、あなたの気づきと成長のためにあえてその役を引き受けてくれ、完璧なまでにあなたの描いたシナリオを迫真の演技で演じてくれているのだとしたら、どうでしょう?

憎まれ役というのは自分も辛いのです。その辛さをあえて引き受けてくれるほどの愛を、その相手の魂はあなたに注いでくれているのです。

そう言われても納得できない気持ちが消えないのも良く分かります。本当にこの愛が分かるのは、相手が設定してくれた状況によって、あなた自身が気づきを完全に受け取った時でしょう。それまでは、どうやってもこの深い愛を知ったことにはなりません。

本当にそれを受け取れた時、あなたはこのひどい出来事や相手に対して、一切のわだかまりもなく、ただただ深い感謝があるのみになります。

結局のところ、私たちの現実に起こることは自分自身を知るために起こっています。私は今、こんな状態にあるということは、自分が頭で認識することと実際が大きくずれていることはよくあります。

自分で否定・拒絶したものが相手や世界に投影されて自分に襲い掛かってくるように感じているのですが、それが本質的に自分自身だと知らないので、私たちは「いくら何でも私はあんな風にはしない。あれは私のことではなく、あの人のことである」と思ってしまうのです。

私が見てきたところによると、ストーリーにのまれやすい人は、上記のように考える傾向があるように感じます。あくまで自分ではなく、他人事なんですね。

そのように世界を分離したとき、私たちは気づきから大きく遠ざかります。このことに例外はありません。

何か自分の中にかき立てられる感情が浮上した時は、「おや?何かサインかな?」と即座に気づいて、「あれのどこが自分だろうか?」とじっと考察してみる癖をつけることです。

じっと相手の中の受け入れ難い側面、たとえば自分勝手だったり自己顕示欲が強かったり、他者を貶めるようなことばかり言っていたり、ものすごく冷酷だったりといったところをピックアップしてみるのです。

これが表面的にあなたが反応している要素になるわけで、見えているそうした部分は、あなたには無いものと見えるかもしれません。

けれど、鏡の法則を読み解く時は、さらに深いレベルに視線を向けていきます。ここからが多くの方がなかなかできないというか、やらないところだと思います。

相手の人は、なぜそのような態度を取っているのか?を掘り下げていくのです。つまり、もし相手の方がそういうことをしないでいたとしたら、その人の中にどんな気持ちが浮上してくるように思えるか?と問うわけです。

自己顕示欲が満たせないと、淋しかったり無価値感・無力感などに苛まれたりするのかもしれませんし、他者を貶めずにいたら、どうしようもなく自分が惨めに感じられて、絶望してしまうのかもしれません。

相手の中に浮上すると思えるそれらの感情を、じっと感じてみてください。おそらくこれらの感情は、あなた自身にも覚えがあるものばかりだろうと思います。

これらをどうにか紛らわせるために、その人は俺様な態度を取っているのでしょう。そうぜずにはとても生きていられないわけです。

その人は、これらを持て余してもがいています。表現の方法は違えど、その姿は、全くあなた自身に重なるでしょう。あなたもまた、その人のように自分自身の感情に対して責任が取れずにいるのです。

さらに相手の姿をじっと見つめながら、もしこの人がこれを受け止める方法を知ったなら、それをするだろうか?とか、それをやったとしたら、どの位の期間で受け止めていけるだろうか?と見ていきます。

方法を知ればやるかも。そして大体3か月くらいでできそうだとか、知ったとしてもやらなさそうとか、色々見えてきます。すると、それがすなわち、あなた自身のワークの取り組みに対する態度であり、解放までのおおよその期間だということになります。

自分のことは良く分からないけれど、鏡に映すと実に良く見えてくるでしょう。

あなたのためにあえて憎まれ役を演じてくれているソウルメイトの深い愛に触れ、人生のもっと深い神秘を体験していきたい!と思う方は、出来事を他人事にするのではなく、自分のこととして見る習慣を持ってください。

またこうした読み解きも、ワークショップでは随時行っていますので、興味のある方はぜひどうぞ。

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