憎しみに支えられた自我の解放

昨日は少し時間があったので、
ここのところ浮上している「憎しみ」の感情
について、感情解放ワークをしてみました。

私はどうもこの憎しみが苦手のようで、
何度もこれが浮上させられる出来事が
起こっているのに、

憎しみを抱く自分が嫌でスルーして
しまっていたのですね。

私が勝手に師と仰いでいるレナードは、
私の中で抑圧された憎しみをセミナーで
繰り返しトリガーし、浮上させようと
してきました。

そのことがわかるまで、私はあまりの仕打ちに
ショックを受けたり、悲しく思ったり、
深く絶望したり、色々と遠回りをしましたが、

やっとこのことに気づいてからは、
自分でも少しずつ憎しみに取り組んできました。

一番大きな解放が起こったのは、
神への怒りと憎しみが解き放たれたときですが、
まだ私の中ではしぶとく憎しみが残っていました。

頭ではもう憎しみは必要ないと思っていても、
なかなか手放せない感情があるときは、
必ずそれを持っているメリットがあるのです。

もし憎しみをすっかり手放してしまったとしたら、
と自分に問うてみると、

憎しみで自分を支えているので、
それがなくなったら自分が保てない、
という答えが返ってきました。

なるほど。
私は自分を保つために、憎しみが必要なのか。

じっと、自身の心の奥底に埋もれている
憎しみのエネルギーをたどっていくと、
ハートからみぞおち、下腹にかけてマグマのような
高圧のエネルギーが噴き上がってきました。

それを少しずつ解放しながら、
憎しみの前にあったはずの深く傷ついた気持ち
を捉えていきます。

構造的には、
何らかの出来事によって深く心が傷付く
⇒その痛みが反転して怒りとなる
⇒さらにそれが相手に向かっていく
⇒憎しみ
となります。

解放は、この経路を逆にたどっていくわけです。

憎しみが深いほど、心の痛みも大きいので、
感情のエネルギーを受け止める自分の
キャパシティを見ながら、オーバーワークに
ならないように進めていきます。

解放ワークでは、この辺の調整も
大切なポイントですね。

これほどの憎しみを掻き立てる
何が起こったのか。

詳細なストーリーは出てきませんでしたが、
断片的な動作の感覚と言いようのない慟哭、
そしてその出来事の中で自身に施したらしい
エネルギー的な仕掛けが浮上してきました。

ハートの辺りが激しい悲しみと声にならない
叫びで引き裂かれそうになったとき、

このままだと自分が壊れてしまう!と
思ったのでしょう。

とっさにバラバラになりそうな自分のカケラを
憎しみによってつなぎとめて自我を保つ
ということをやったようです。

ある意味、人間ってすごい。
って思いました。笑

こうまでして自我を守ろうとするんですね。

目覚めという観点から見たら、
このまま自我が吹き飛んでしまった方が
「自分」という型枠が外れてワンネスに
戻れたかもしれないのに、なんて思いも
一方ではありましたが。

とにかく、これが
「憎しみによって自分を保っている」
ということの真相のようでした。

で、ワークの間中、バラバラになりそうな
自分の感覚にじっとフォーカスしつつ、
ハートの周辺で起こる様々な変化を
逐一意識で追っていました。

このワークを始めたばかりの6年くらい前
から比べると、随分体もお掃除できたのか、

以前だったら背骨やあばらがバキバキ
いいながらエネルギーが抜けていったものが、
このときはその感覚がずっと楽でした。

こうして大分エネルギーは抜けていった
のですが、まだ「自分」という型枠を保つため
憎しみは今しばらく必要なようでした。

頭では、そんなものはもう要らないのだから、
さっさと手放して型枠を外してしまえ!
と思うのですが、今はまだそのタイミングに
来ていないようでした。

何事にもタイミングがあります。
頭で描いたシナリオ通りに進むわけではありません。

そのタイミングを注意深く見つめ、先を焦らず
忍耐強く待つことができるかどうか。

これもマスターレッスンの一つだと思います。

本当に、「自分」という型枠を外しても
大丈夫なのかどうか。

頭でそれを知ることはできません。

注意深く、今そのようになっている構造を
深く感じながら、まだ読み取っていない
メッセージを拾います。

じっと、憎しみによって保たれている自分を
見つめていると、不思議なことに、
それが薄っぺらく溶けていって、
虚構であるという感じがしてきました。

あれほど守ろうとした自我が、
そうまでして保つ価値のあるものには
感じられなくなっていったのです。

その気づきによって、憎しみという型枠は
ゆっくりと溶けていきました。

私は、手放そうとはしていませんでした。
ただ、在るがままに気づき、
見つめ続けていただけです。

このときは、まだ奥の方で解放のプロセスが
進行していましたが、とりあえずのところで
戻ってきました。

戻ってくると、以前より自分の内で感じる
静寂の感覚がちょっと深くなっていました。

うん。いい感じですね。

残りもまた機会がきたら
続きのワークをやっていくとします。

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