スピリチュアルな虚栄心について

スピリチュアルの世界に身を置くようになって
もうすぐ丸8年になるのですが、ウン十年前に
比べると、随分こうした分野も世間一般との
距離感が近くなっているな~と感じます。

多くの人がスピリチュアル的に開いてきて
いるので、この世界もものすごく玉石混交の
様相を呈しているのも確かだろうと思います。

私自身が石の方なのか玉の方なのか、
厳しく身を律していかなければ、と
思うわけですが、

スピリチュアルという分野に、未だに
「特別な感じ」を抱いて見ている人も
結構いるんだな~ということも
しばしば感じます。

普通見えないものが見えるとか聞こえるとか、
エネルギーが使えるとか霊が祓えるとか、

こういう能力に憧れを抱いたり、あるいは
自分がそれを使えるようになったときに、
優越感や虚栄心を抱いていないか、

よくよく注意深く自分に向き合っていく
ことは大切です。

スピリチュアルな能力って、
私は別に全然特別じゃないと思っています。

誰しも得意なこと、不得意なことって
あるし、絵を描くのが上手とか、楽器が
得意とか、素敵な物語を書けるとか、

そういうのと何ら変わることのない
才能の一つです。

その得意を自分なりに磨いていくことで、
人様のお役に立てるレベルにまで
高めていくことができるわけですね。

それって、デザイナーさんがデザインを
学んだり、職人さんが技術を学び習得していく
のと何ら変わりはありません。

なので、スピリチュアルというだけで
「特別」なように見る視線には、
非常に違和感を感じます。

たまに、スピリチュアルは現実逃避だとか
スピリチュアルをやっている人はどうも
フワフワしていてあまり関わりたくない
というお声を聞くこともあります。

そういう印象を持たれるそれなりの理由が
あるのだろうと思うのですが、

本当に突き詰めてスピリチュアルに
関わっていたとしたら、それが現実逃避に
なりうるのかどうかは明らかです。

現実逃避でやっていけるほど、
スピリチュアルは甘くはないですよね。

自分自身もおぼつかない状態でふわふわ
していたら、すぐに足元をすくわれて
痛い目を見るでしょう。

確かに、スピリチュアルなエネルギーは
とても軽やかなので、足元をしっかり
整えておかないと、不安定になります。

大きなエネルギーを使おうと思ったら、
その分、深く大地に根を下ろしていることが
大切です。

光を求めるのなら、同時に闇もマスター
しなければ、バランスを失います。

頭でわかっていても、これがなかなか
難しいのですが、この地上が辛くて嫌だ
と思っている人ほど、これができないのです。

私も随分グラウンディングには苦労したのですが、
感情解放ワークを続けてきて、自分自身と
この現実を少しずつ受け入れられるように
なってから、どうにかできるようになってきました。

自分が何を受け入れていないのか、
何から逃げているのか、どこでつまづいていて、
調和していないのか。

最も見たくないところ、最も痛いところに
ひたすら向き合ってきたプロセスによって、
心の足腰が随分鍛えられたな~と思うのです。

まだまだ未熟な部分はもちろんありますが、
そういうプロセスを通過させられたことには、
本当に感謝しかありません。

おかげで、あれほど不調和に満ちていた私の現実は、
以前とは比べ物にならないほど愛に満ち、穏やかで
素敵な出来事や人たちに囲まれています。

自身の現実が嫌だから「今ここ」ではないどこかへ
逃げ込もうとしている限り、逃げてきたものは
逃避先にも否応なく現れます。

スピリチュアルな虚栄心を抱く人の心の底には、
必ず絶望的な劣等感や無価値感があるのですが、

これを持ったまま、たとえば大きなパワーを
使おうとすると、そのパワーを行使した結果も
にもネガティブな要素が入り込みます。

一時的に心の空虚さを埋めてはくれても、
長くは続かないでしょうし、ネガティブな反動も
大きくなって返ってくるでしょう。

自分がどんな動機から力を得ようとしているか、
そしてまたそれを使っているか。自身の在り方に
よくよく注意を払うことです。

心の隙を突いてくる存在は、私たちの心の奥に
深く隠した不足感、虚無感、劣等感、無価値感
などを驚くほどの正確さで嗅ぎ当てます。

自身の現実で痛い目に遭ったら、それを封印して
今度こそもっとマシなものを!と求めるのではなく、
自分にどんな心の隙があったのかを振り返る
ことです。

それをしないまま先に進もうとして再び
同じような目に遭っている方が
とても多いです。

頭でわかっただけではダメです。

不足感に足を取られたのなら、今度は
気を付けようと思うのではなく、本当に自分が
満ちている状態を体現しなければ、

「これを持てば、これをすればその不足感は
満たされるだろう」と囁く声に、
簡単に引きずられてしまうのです。

自分の心の空洞を、外からやってくるもので
満たしてはいけません。

お金、能力、愛、地位や名誉、財産などなど。

それらは、自身の内側から溢れるものの結果として
現れるべきもので、その逆をやろうとするとき、
ものすごく痛い目を見ます。

スピリチュアルな世界を歩もうとするときも、
そうでないときも、この原則を踏まえて見たときに、
自ずから自分が今何をし、どう在るべきなのかが
見えてくるでしょう。

いたずらに恐れることなく、けれども侮ることなく、
謙虚に自分自身に向き合うことを怠らずに
歩み続けていきましょう。

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