人生調子の良い時も、悪い時も、
それなりに色々ありますよね。
そんな中で、私たちは日々色々な決断をし、
その結果を受け取っているわけですが、
うまく行ったように見える時もあれば、
行かなかったように思える時もあったりします。
思うようにならないことが続くと、
どうにかして調子を取り戻そうともがき、
「失敗した！」と後悔して自分を責めて
しまったりすることもあるでしょう。
けれども、「失敗した」と思っても、
その選択をした自分を責めないで
欲しいのです。
その時はそれが一番いいと思って決断した
はずです。
その自分を責めてしまうと、
自分を信じられなくなってしまいます。
そして、それ以後、
自分で決断できなくなってしまうでしょう。
選択した結果を否定、拒絶して後悔することほど、
成長の芽を摘むことはありません。
思うような結果でなくてもそれを受け止め、
後悔するのではなくて、そこから何かを
掴み取ればいいのです。
それを学んで、血肉とした自分が、
結果的に最初に望んでいたところに
近づいていけるのです。
だから、失敗はないのですね。
無理やりこねくり回して
事実を受け止めない状態で言う「失敗なんてない！」
というこじつけとは違うのです。
逆に言えば、この言葉は思うような結果に
ならなかった事実を昇華させたときにこそ
言える言葉だろうと思います。
失敗のままで終わらせずに、
転んでもただでは起きない不屈の精神で
図太く、しぶとく参りましょう（＾＾）
ずぶずぶだって、ぐちゃぐちゃだって
良いのです。
そんな状態でも大丈夫なんだってことを
知るために、あなたはそれを経験している
のかもしれません。
だから、私は大丈夫だって、
言ってあげてほしいのです。
そうしたら、そんな状態でも
案外、ダメじゃないんだなって
思えてきます。
うまくいかないときほど、
私の何がダメなんだろう？
私には何が足りないんだろう？
って考えてしまいがちです。
そうして、
あなたのここがいけない！
これが足りないんだ！
って言ってくれる人のところに
助言を求めに行ったりします。
けれど、そういうことが大事な時もあれば、
そういうことじゃない時もあると思うのです。
思うように行かなくて自分を見失っている時は
ほぼ現実を受け入れることを拒否している
と思います。
だから、自分を見失うんですね。
自分は、この現実にこのようにしかいないのです。
それを否定したとき、どこに自分がいる
というのでしょう？
まず、ここにこのように在る自分を
しかと受け止めることです。
そこから、ゆっくりと深く呼吸をして、
現実に向き直りましょう。
たとえそれがどんなに気に入らないこと
であろうとも、今のこの自分として、
直面するのです。
緊張するかもしれないし、
気分が悪くなるかもしれない。
でも、今ここで生きている自分から離れずに、
その緊張も気分の悪さもゆっくりと
この体で受け止めてみるのです。
多くを考える必要はありません。
ただ、自ら否定し、拒絶した自分と現実に
戻って行けばいいだけです。
そこから、自分を見失い、空回りしていた何かが
かみ合い始めていきます。
まずはここにいること。
そこができて初めて動き始めるものが
あるんですね。
難しく考えすぎずに、シンプルに行きましょう。
未来に対する不安も緊張も、
過去からやってくる恐れの亡霊も、
ただ気づき、それに反応している自分を
受け止めていきましょう。
これは幻想だ！とか言って、
戦わなくていいんです。
その息苦しさも緊張も恐怖も悲しみも怒りも、
ここにいる自分を通過していくのを
見守りましょう。
通過させようとしないで、消そうともせず、
ただそれらが自然に通過していくのを
見守るのです。
感情解放ワークって言うと、
みんな色々考えすぎるけれど、
本質的には、これができればいいのです。
ただ、なかなか通過させてあげるのが
できないから、テクニックを使うのですけれどね。
でも考えすぎる時は、本質に帰るのが
一番です。
今苦しいのは、足りないから苦しいんじゃない。
もし、この状況を乗り切るのに、
今のこの私で十分なのだとしたら、
どうでしょう？
そう発想を転換してみたら。。。
この私で十分である。
だから、できることをやっていけばいい。
自身を「足りない者」にしてしまうことで、
自分の人生を生きる力を見えなくさせ、
奪ってしまうのですね。
「足りない者」として今を苦しみながら生きたら
必ずしもそれで成長できるとはかぎりません。
ならば、「足りたる者」として、
堂々と生きたらいいのではないでしょうか。
そう自ら宣言したときに、
人生は物凄く変わっていくような気がします。