「鬼滅の刃」見て来ました

昨日は東京駅周辺に用事があって
出て来たついでに、時間もいい感じだったので
「鬼滅の刃」を見て来ました。
(画像はお借りしました)

あんまりよく知らなかったけれど、
このご時世、どこを見ても鬼滅だらけなので、
どんなもんかと原作もさっぱり見ずに
TOHOシネマズへ飛び込んでみました。

平日午後の回で、上映回数も多いためか
さほど混んでもおらず、若いカップルもいれば
4,50代とおぼしきサラリーマン風の男性が
一人で居たり、同年代の女性一人の方もいたり、
年齢層は幅広かったですね。

それはさておき、感想としては、
結構楽しめて、良かったです。

映画の終盤クライマックスでは、
周辺からすすり泣いてる人の気配も。

そこまで感情は揺さぶられなかったけれど、
煉獄さんの最後のセリフとか、
良かったですね~(^^)

ここからはちょっとネタバレ的な
内容も含むので、知りたくない方は
読まないでね~!

まず、列車の中での戦闘シーンでは、
斬っても斬っても絡みついてくる
鬼の触手をかいくぐり、

ようやく首を取ったかと思いきや
フェイクだったり、本当の首はどこか
必死で探る様子とか、

人の心の内を探って核心を捉える
感情解放のセッションと重なるところが
ありすぎて、そうそう、そうなの~!
って共感するところ多し。(^^;

煉獄杏寿郎の生き様を見て思うのは
「志」ということで、その根底に
大切な母親の言葉があったことを
とても意義深く感じました。

人の言葉と言うのはしばしば
呪いとなってその人を縛るプログラム
として発動することがありますが、

また一方で、良い方に働けば、
その人の人生の潮流を導く重要な指針
となってその人を形作っていきます。

その指針を元に、己を磨き、鍛え、
人生を全うする。

煉獄杏寿郎の志には、
そうした母の言葉を核とした、
凛とした格調があったな~と感じました。

彼の志は、炭治郎たち後輩に
多大な影響を与え、受け継がれて行ったと
思うのですが、

そういう志って、一代限りのものではなく、
人の心の中で受け継がれ、時をまたいで
生きていくものなんですよね。

映画の最後に、煉獄杏寿郎の折れた刀が
映し出されるところがあるのですが、

なんだか自分の中の魂の記憶の一部が
ジ~ンと刺激されて、響くものがありました。
(武士だった時代の記憶があるので)

矢尽き刀折れ、命果てても、
志に散った先人たちの念は、
今の私たちにも受け継がれているのだ
ということを思いました。

この国は、そういう先人たちの
血の上に築かれていることを
忘れてはいけない、と。

一方で、煉獄杏寿郎を鬼になれ、
と誘い続けた鬼・猗窩座のような、
ダークサイドの欲望というのは
受け継がれるんだろうか?
なんてことも考えました。

そういう欲望は、魂を侵食し、
鈍く気怠さの中に溶かしていくような
感じはするけれど、

いかに力を得ても、
本当に満ち足りた魂が活性化
するような活力はないような
気がしました。

だから、志のような
何世代にもわたって受け継がれ、
通っていくようなパワーは
私は感じられません。

絡めとって、呪縛する、
みたいなのだったらあるのかも。

それに、猗窩座の
「弱い者を見ると虫唾が走る」
(だったかな?うろ覚え)のセリフから、

コイツは弱さと言う呪縛からは
間違いなく逃れられないんだろうな、
ということがわかります。

いつもお伝えしているように、
「拒絶したものは何度でも差し戻される」
という法則があるからで、

弱さを忌む者は、どれだけ強くなっても、
己の弱さを骨の髄まで思い知らされる
ことから逃れられないのです。

だから、本当の意味で猗窩座は
強くはなれない、と思いました。

逆に、炭治郎は
自分とは異次元の強さの領域で
戦っている人がいるのに、
こんなところでつまづいている自分は
そんな人たちの領域に辿り着けるのだろうか
と涙するシーンがあるのですが、

そんな口惜しさと己の無力さ、
異次元の領域の人たちへの畏怖を抱きつつも
自分の歩みを止めない者こそ、
本当に強くなっていく者なんですね。

そこで歩みを放棄できるのなら、
それはその人が行く道ではなかった
ということで、

それでも歩みを止めることが
できなかった人が、
道に呼ばれている人なんだと思います。

道に呼ばれると、
楽しいからとかためになるからとか、
何か利益がありそうとか、
もうそういう次元ではなく、
ただ歩むほかないんですね。

達成の保証も、ご褒美の保証もなかったとしても、
行かない、という選択肢がない。

そういうものなんだと思います。

この映画(マンガも含めて)、
すごくはまる人と、何が面白いの?
って人の声が両極端でどうなんだろう~?
って思ってましたが、

実際見てみて、自分は割と楽しめた!
ということで、充実した一日となりました。

さて、ご覧になったみなさんはどうでしたか?

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