在り方と質問

色々なご質問をクライアントさんから
いただくのですが、同じような
言葉でされた質問でも、

人によってお答えする内容が
随分違うな、とふと気づいたので、
これについて思うところを
書いてみたいと思います。

まず、
同じ言葉で表現されているけれど、
人によって受け取った時の
エネルギーの感触や、その言葉が出てくる
奥の心理構造が全然違うんですよね。

だから、言葉は同じでも、
全く違う質問に感じられるのです。

言葉一つとっても、
人によってその意味するところの
定義が違うとか、その言葉を使うときの
その人自身のスタンスが違うなど、
色々ありますよね。

たとえば、
ある人にとって「神」とは人生の甘露
かもしれないけれど、別の人にとっては
束縛や自分を害するものという意味合いが
あるかもしれません。

また別の人にとっては、
自分には手の届かない、遥か彼方のものとか、
高尚なもの、あるいは、人生のあらゆる瞬間に
存在する命の基盤かもしれません。

だから、言葉は同じでも、
必ずしも同じ答えを返すようには
ならないんですね。

お釈迦様も、ラマナ・マハルシも、
質問する相手によって、
ときに全く逆のことを答えられた
ということが伝えられています。

そうした聖者と同じというのは
大変おこがましいですが、
ご質問にお答えしながら、
私にも同じようなことが
起こるんだな~なんて思いました。

ということは、私は無意識にも
言葉だけを聞いているわけではない、
ということになるわけですが、
どんな違いがあったのだろうか?
と改めて振り返ってみました。

明らかに違ったのは、
質問された方の「主体意識」の有無
だったのではないかと思います。

つまり、
自身の人生の主体としての
自分が在るか無いか。

自分の人生を自分で支えるために
資する質問であるのかどうか、
ということかなと。

私からの答えやアドバイス、働きかけが、
何かしらその人の気づきのヒントとなったり、
新たな可能性を開くツールとなれば
良いのですが、

丸呑みしてその人の一部として
取り込まれるような使い方は、
適切な使い方ではないだろうと
思います。

ツールはあくまでツールであり、
それを使って自分自身の力を汲み上げる
ためのものです。

それを自分の力の一部にするのは
誤った力の使い方であり、

そういう使い方をしてしまう
在り方は、依存を生みます。

飲み込んだ力が消費されれば、
また渇きを覚えて欲しくなるでしょう。

その渇きは際限がありません。

一方で、自分の力を汲み上げる
ツールとして使うということは、
あくまでツールを使う主体者としての
意識を持って、自身の内に
変容を起こします。

この主体者としての意識が
あるのとないのとでは、
同じように働きかけを受けたとしても、
起こることの意味合いが大違いなのです。

主体者としての意識がない人にとっては、
私からの働きかけは、私が癒してくれた、
という具合の認識になるでしょうが、

主体意識がある人にとって働きかけは、
変容のきっかけに導いてくれた
という感じの認識になるでしょう。

在り方は毎瞬、その人の一挙手一投足、
放つエネルギー、言葉のバイブレーション
に表れます。

結局は自分自身なのですね、という言葉も、
言葉通りに受け取れば、
その人はよく理解している、
と言えるのでしょうが、

けれども、
その言葉をその人がどの側面、レベルから
発しているのかは、注意深く聞かないと
いけません。

皆が皆、必ずしも同じではないからです。

たとえば、その言葉も、
頭でそういうものなのか、と理解した状態と、
自分で自身の人生の責任を引き受けて在る
段階では、全くバイブレーションの深さが
違うでしょう。

実践したからこそわかることがあるのであり、
その言葉の行間に、無数の体験の重みが
実体として詰まっています。

それがあるのかないのかを見極める
識別眼を磨かなければいけませんね。

結局はその人の意識が深く
自分自身に根付いているのかどうか、
明後日の方を向いていないかどうかが
私の場合は最も大切なチェックポイント
だな、と思いました。

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