助けてほしい時に助けて!と言えるために

人は、様々な折に
たくさんの人に助けられながら
人生を生きて行くものです。

助けられてきたのに、
助けられたという自覚もないままに
過ごしてしまうこともあるでしょうけれど、
困った時、すっと差し出された手に
どれだけ救われ、有難かったか。

そんな経験を持つ方は
少なく無いと思います。

一方で、
本当は助けてほしかったのに、
助けてほしい人に助けてもらえなかった、
とか、

誰も手を差し伸べてくれる人が居なかった、
と言う体験をされた方も
あるかもしれません。

あるいは、
そもそも助けてもらう、と言う概念すらなく、
ひたすら自分一人で抱え込んで生きてきた
と言う方もあります。

助けてほしい時に、助けて!
と声を挙げられる人は幸いです。

その人はまだ、
助けてもらう希望を持っている
ということだし、
声を挙げる気力があるからです。

助けて!と言えぬまま、
一人抱え込んで生きる人の苦しさ、
絶望感は、いかばかりでしょう。

セッションをしていて、
しばしば、心の奥に沈み込んだ
そうした声を吐き出して、

固く凍り付いた心に
温かな命のエネルギーを再び巡らせていく
ということをすることがあります。

声を出せるようになるまでに、
たくさん癒しのエネルギーを送って
気力を満たしたり、

深く心に刺さっている
尊厳を奪うような言葉や悪意のエネルギーを
引き抜いて行ったりもします。

求めること自体に痛みを感じる
こともあるので、そういうところも
癒していくといった様々なことをして、

ようやく、心の奥深くに沈んだ
本当の気持ち、ニーズが吐き出せる
ようになります。

それらが表現できるということは、
自分の尊厳を守る力が再び戻って来た
ということでもあるんですね。

吐き出したニーズが叶えられるかどうかは
相手次第ですが、
自分のニーズを表現するかどうかは、
自分自身の問題です。

自分が自身のために、
果たしてあげるべき責任なんですね。

それを疎かにして、
その責任から逃げてしまうと、
自分で自身の尊厳を傷つけ、
力を失うことになります。

とは言え、
私たちはしばしば、自分のニーズが
否定されたり拒否されたりして
傷つくことが辛くて、その責任から
逃げてしまうことがあります。

人によっては、
その傷ついた心が本当に深い絶望感に
なっていて、生きる気力を奪っている
ケースもあります。

ここで、
決して自分に対して好意的でもなく、
常に否定で応えてくる相手を
感情解放ワークの視点で見て行くと、

これまで見えていた世界の意味合いが
違って捉えられるようになるでしょう。

鏡の法則を通して
この現実を見て行くわけです。

どれだけ泣いても叫んでも
応えてくれないその人は、
自分自身なんですね。

自分が自身の呼びかけを無視し、応えず、
抑圧し、今なお否定し続けきている
ということを表しているのが
その現実なのです。

そう言われてみると、
自分が自身に対して、
どれだけ冷酷で残酷なことを
してきたのか、気づくことが
あるのではないでしょうか。

あの人のように自分の声を聞かず、抑圧し、
自分以外の何かに常に意識を向けて、
自分自身のことなど全然眼中にない。

そんな姿が見えるかもしれませんね。

あなたが感じてきたその絶望感や
悲しみ、怒り、苦しさは、
まさに自身のその態度故に
生じていたものだったのです。

この絶望的な現実を変えて行くには、
相手に働きかけるよりもまず、
自分自身の在り方を変えねばなりません。

自分が自身にもっと関心を持って、
自分の呼びかけに応え、
ニーズを満たしていってあげたら、
自分自身への信頼感が少しずつ
回復され、育まれていきます。

それと同時進行で、
自分が自身を大事にするようになると、
鏡であるあなたの世界の人々は、
あなたを大事に扱ってくれるように
なるでしょう。

そういう世界になっていくと、
あなたは必要な時に、
信頼感を持って、ちょっと手伝って!とか
助けて!と声を挙げられるように
なっていると思います。

あなたの生きる世界が
優しいものでありますように。

どうぞ、自分自身を大事にしてあげてくださいね。

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