自分で道を拓く力

人生、生きていると、
ときに、どう生きたらいいのだろう
と途方に暮れる瞬間もあったりします。

それまで信じていた世界が
突然、足元から崩れ去るがごとく、
自分が拠って立っていたものが
無くなってしまったとき。

支えにしていた人や物が
人生から去っていったとき。

ずっと求め続けてきた夢が
破れたときなど。

まるで糸の切れた凧のように、
右も左も、上も下もわからなくなって、
自分の世界の座標軸を失って混乱し、
右往左往している。

感情解放のセッションをしていると、
しばしばそんな状態の意識に
出会うことがあります。

その状態から建て直すことができなくて、
不安で不安で何かにすがりつきたくて
仕方が無いのですね。

そこから自分を取り戻すには、
何か確かなものを糸口にして、
意識の座標軸を取り直すことです。

深い目覚めた意識を体現したマスター、
レナード・ジェイコブソンは、
今この瞬間、ここにあるものと
ともに在ることを教えていますが、

常にマインドの世界に浮遊する
私たちの意識をプレゼンスに
引き戻すには、目の前に在る何か、
今感じている何かが、その手掛かり
となります。

目に見える物、臭い、音、
触れている感触、味。。。

何でも良いのです。

感情解放のセッションでは、
自分の体に戻ること、と
お伝えしていますが、

自身の体の感覚を捉えることから、
それを錨(アンカー)にして
意識の座標軸を取り直します。

どんなに不快なものであろうと、
それは自分の人生に戻ってくるための
カギなのです。

深い喪失感や絶望といった
あまり味わいたくないネガティブな
感情だと、心はそれを受け止めることを
拒絶して、意識は遠く自分から
離れてしまいがちですが、
だからこそ人生を見失うんですね。

自分の心と体がある、
この人生にしっかり踏みとどまって、
そこで体験するあらゆるものを
受け止めているからこそ、

その状況を生き抜いて行く力が
内から湧いてくるのです。

それができない人は、
とかくフワフワと混乱し、
定まらぬものを抱えたまま、

他人が与えた正解や
自分よりも頼りになりそうだ
と思うようなものや人に
すがり付きます。

本当は、自分の感覚で
しかと捉えたものしか
意識の座標軸の基準には
なり得ないのに、

自分でそれを捉えようとせずに、
他者の概念を基準にして
しまうんですね。

そうなると、
その人の心の内側の不安定さや混乱は、
表面的に収まったように見えても、
本当のところ、収まってはおらず、

常に、ようやく捕まえた
すがりつけるものを失うまいと、
異常な執着心を燃やすように
なったりします。

それなしでは生きていけない
とばかりの強烈な依存心は、
その人の心の内にある
不安定さから来ています。

それを止めたいのなら、
まずは自分で自身の意識の座標軸を
取れるようになる必要があります。

自分自身に戻ったら、
あの何とも言えない不安感や
喪失感、無力感に苛まれるから
戻りたくないのかもしれませんが、

それをしかと受け止めることが、
自身の人生の座標軸を取るために、
最も必要なことだったりもします。

人生の座標軸を
自分で取れるようになると、
誰かの開いた道に依存することなく
自分で道を拓くことができるように
なります。

渡り鳥が何ものにも依存することなく、
自分で行くべき先を知るように、
今、何をすべきなのか、
いつどこにいるべきなのか、
わかるのです。

問題集の正解集を丸暗記するような、
マニュアルが無いとなにもできない
くらいに、自分で知る力を徹底的に
抑え込まれてきた生き方とは、
全く違った在り様かもしれませんが、

そういう力はこれからの時代は特に、
必須なんじゃないかな、と思います。

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