繰り返す失望の体験が差し出しているもの

人間、生きていれば
誰しも何かしらの諦めや失望を
心の奥底に持っているものではないか
と思います。

その失望が深いほどに苦しみは大きく、
それを抱えたままでは
とても生きていけないので、

いつしかそんな望みなど、
最初から抱いたことなどなかった
かのように封印します。

そうすれば、
望みが無いのだから、
失望することはない。

あの恐ろしい苦しみも、
味わうことも無くなる、
というわけです。

私たちはしばしばこうした
痛みの回避をしていて、
厳重に封印された望みは、
本人にも忘れ去られていきます。

けれども、
そんな望みも、自分の人生の一部
なのです。

いかに厳重に封印されたとしても、
それは時を止めたまま存在し続け、
なくなるわけではありません。

顕在意識からは消え去ったとしても、
潜在意識領域では生き続け、
厳然と影響を及ぼしています。

ただ、その影響は、
なかなか気づかれることは
ないでしょう。

本人もどうして自分がそうなのか、
理由がわからないままに、どういうわけか
人生がうまく行かなかったり、
時折浮上するネガティブな感情に
混乱するのです。

抹殺され、封印された望みは
その後、どうなるのか。

どれだけ長い年月がかかろうと、
また、人生をまたいでも、
望みは忘却の彼方から
必ず自分自身にその存在を
思い起こさせるような出来事を起こして
完了を求めてきます。

それが、ワークで言うところの
拒絶されたものは、受容されるまで
繰り返し何度でも差し戻されてくる
という法則です。

では、どうやったらそれは
完了するのでしょうか。

願っても願っても
叶うことのなかったその望みを、
一体どうしたら良いというのでしょう。

望みというのは裏返してみれば、
満たされていないところなわけで、
満たされていないから満たす必要がある
と行動を促すサインを送ってくるのです。

私たちは、しばしばその望みを満たす
手段を目的だと取り違えることがあり、
手段を求め続けているから
いつまでも満たされない、ということが
あるように思います。

たとえば、幼少期に親に十分に
愛されなかったと感じている人が、
その不足感を埋めるために、

自分を愛してくれる人を
探し求めて様々な人間関係に
翻弄されていくというのは
非常によくあるストーリーです。

自分には愛してくれる人が必要だ
と思って、そういう人を
求め彷徨うのですが、

その望みの答えは、本当のところ
「自分を愛してくれる人」ではなく、
「愛そのものに満たされる感覚」
だったりします。

つまりこの場合、
自分自身を愛することが無いまま
外側に人を求める限りは、
鏡の法則を通して必然的に
その望みは叶わないので、
失望を味わい続けるエラー解答になる
わけです。

同様に、認められることを求めるのは
在るがままの自分に何かしらの
不足や欠落を見ているわけで、

その眼差しで自分を見て
不足と見えるものを懸命に埋め、
認められることを求め続ける限りは、
必ず失望のエラー解答に辿り着きます。

その自分に不足ではなく、
完全性を見る眼差しこそが、
答えなのかもしれません。

こんなにも不完全な自分に、
どうしたら完全性を見られる
というのか、と思われる
かもしれません。

借りてきた概念を取ってつける
だけでは無意味です。

自分自身で本当に、
この自分に不足は無かった。
これもまた自分であり、
私はこのすべてを生きることで
完全だ、

と心底感じられるくらいまで、
とことん自分に向き合い、
あらゆる側面を昇華させていく
ことです。

繰り返す心の痛みは、
適切な対処を求める魂の叫びです。

その呼びかけにいかに気づき、
答えるか。

表面的な欲望ではなく、
もっと深く、本質を見て
満たす必要があります。

なかなか癒えて行かない痛みは、
もっと根本的なところからの
変容が求められています。

どこをどう見て、
どう変われば良いの?
さっぱりわからないよ~!!
という方は、セッション受けてみてね。

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