映画やドラマなどを見て、
そのストーリーにどっぷり浸り、
感情的なカタルシスを味わうのが
ストレス解消になるということ、
ありますね。
それと、感情解放ワークで
感情を解放するのとは違うのか?
というと、ちゃんとワークできた時の
解放は、やはり違います。
ワークでは、
感情に「浸る」ことはしません。
もう少し厳密に言うと、
「感情に没入」はしないんですね。
けれど、
しっかりと感情のエネルギーに
触れることはします。
この辺り、意識のポジションの話
にもなるので、なかなか言葉だけだと
お伝えしにくいところではあるのですが、
ここがワークの特徴でもあります。
どう違うのかというと、
没入してしまうと、「自分がお留守状態」
になってしまうんですね。
つまり、感情のエネルギーに
どっぷり飲み込まれていて、
「我を見失っている状態」です。
この状態でどれだけ泣き叫び、怒り、
爆発しようとも、統合には至りません。
よく、セッションをお受けになる方で、
他のワークで散々感情を味わってきた
けれど、どうやっても戻ってきてしまう
という方があるのですが、
それは、感情に「我を忘れて没入」
していたからだと思います。
私のお伝えしている感情解放ワークでは、
感情のエネルギーにしっかり触れて
それを味わうことはするけれど、
体の感覚をアンカーにして、
我を見失わない状態で、
その感覚を受け止めていくので、
自分をお留守状態にはしません。
こうすることで、
未完了の感情のエネルギーは、
ちゃんと自分自身を通過して
昇華されて行くので、
受け止められた分に関しては
戻ってくることはありませんし、
同じような場面に出くわしても、
以前よりも落ち着いて、応答できる
ようになっていきます。
似たような感情が浮上するときは、
以前受け止めたのよりも、さらに深く
重いレベルのエネルギーだったり、
微妙にスペクトルの違った
感情だったりするでしょう。
随分ワークをして大方のものは
受け止めてきたという猛者も、
そのレベルの受け止める器ができた
段階だからこそ、浮上できる、
さらに深い感情というのもあります。
だから、まだこんなに残ってた、と
がっかりすることは無いんですね。
上級者には上級者なりの
試練だったり関門があるのです。
なので、これ以上進んだら
何も解放するものがなくなって
つまらなくなってしまう!なんていう
心配をする必要は、全くありません。笑
映画やドラマを見て、
自分の中の何か深いものがトリガーされ、
呼び覚まされる、というのは、
良いきっかけになると思います。
大事なのは、
ストーリーを追うことではなく、
その感情のエネルギーを体から離れずに、
しっかりと捉えることです。
ここを忘れて、ストーリーを追い、
マインドで推測しながら
あーでもない、こーでもないと
頭で考え迷子になって、結局
統合できてないという方、
頭で整理し、納得させて
解釈を変えることで、
やったつもりになっている方、
とてもとても多いですが、
それらは、ワークではありません。
感じて受け止めるよりも、
頭で考えて丸め込む方が余程楽なので、
そうやって逃げていることに
気付かないんですね。
ワークの実践者の方は、ぜひ
ご自身のワークを振り返ってみてください。