私がお伝えしている感情解放ワーク、
その核心部分は、感情のエネルギーに
しっかり触れて、この心と体と魂で
受け止めることです。
触れなければ、どれだけ
ストーリーを辿ってみたところで、
何ら、統合には至りません。
けれども、
ワークを実践される多くの人が、
自分の中に辛い感情が沸き上がると、
え~~っと、これは何だろう?
と頭で考え、考察し、
追いかけ始めるのです。
そうなると、それはもはや
ワークではありません。
掘り下げも、必ず感情のエネルギーに
触れながら行うのが本来なのですが、
マインドで考えてしまえば、
それから離れてしまいます。
そうして、マインドの解釈で
いつの間にやら迷宮へ導かれ、
勝手な解釈でうまくまとめてしまおう
という流れになってきます。
予定調和でしゃんしゃん、
と一見うまく収まったように見えますが、
全く統合はしていないので、
また近々同じものが浮上してくることの
繰り返しでしょう。
私たちは、嫌な感覚からは
本能的に逃げようとします。
一方、このワークでは
嫌な感覚の方に意識を下ろしていく
わけなので、必然的にその苦しさの中で、
いかに自分を保ち、そのエネルギーを
通過させていくかが課題になります。
そのために、命の呼吸をするわけです。
その呼吸が、意識をマインドへ逃がさず、
この心と体と魂をつないでここに
留まり続けさせるアンカーになるのです。
苦しさの強い方向へ、恐れを感じる方向へ、
暗く、冷たい方向へ、その感覚の中心に、
意識を下ろしていきます。
これがしっかりできるようになってくると、
なかなか、意識の力がついてきている
証拠です。
大抵の人は、これできませんからね。
こうして、自分自身の最も暗く冷たく
固いところで時間を止めていた
未完了の感情のカケラに触れ、
その自分を救えるようになるわけです。
私たちは、ちゃんと自分を癒す力を
持っています。
ただ、それを発揮できる在り方を
知らないだけなのです。
感情を統合するのは、ひとえに、
自分自身に対する在り方であり、
テクニックではありません。
いくらテクニックを追求しようと、
そのテクニックを行う自身の
在り方ができていなかったら、
本当にはできないのです。
自分自身に向き合うって、
どういうことでしょう?
本当に対話するとは?
一方的に自分の都合を押し付けて、
内なる声は全く聞かないとか、
自分との約束を軽く反故にして
何とも思わないとか、
四六時中自分の悪口を言い続けて
理想とは違う自分を苛み続けるとか、
自分のためと言いながら、
当事者の声は聴かずに勝手に決めるとか、
そういうこと、してないでしょうか?
心当たりのある方は、
あなたの周りには、あなたに対して
そんな風にふるまう人が、
いないでしょうか?
(鏡ですよね)
他者と対話するのと同じように、
ちゃんと自分の心に触れて、
気持ちを正直に、誠実に伝え合い、
循環させ、深く信頼関係を結びましょう。
自分自身に対してそれができていないのなら、
誰に対してもできているはずはありません。
嘘をつかず、誤魔化さず、諦めず、逃げず、
小手先で丸め込もうとしないで
本質で対話をするように。
深く触れ合うことの喜びを、知りましょう。