サロンでは、長いお付き合いの
クライアントさんも多くいらっしゃる
のですが、
長くその方の変化の過程を
拝見させていただいていると、
単発では見えてこない、
より大きなスケールの変化にも
気付くことがあります。
決してスマートな歩みではなかった
としても、自分なりに努力されて
きているものがあれば、
それははっきりとエネルギーに
刻まれているので、見て取ることが
できます。
その逆もしかりで、意図的に
手を抜いているところ、
誤魔化しているところがあれば、
それもしっかり表れてきます。
意図的ではなく、無意識に、
あるいは理解しないままに
取り違えていること、
違う方向性に向かっていることも
そのように表れます。
よく、顔に書いてある、
みたいなセリフがありますが、
まぁ、そんな感じですね。
そんなこんな、
表面的な在り様は色々ある中で、
真摯に自分に向き合い続けていると、
その方の奥深いところから
立ち上がってくる、スケールの大きな
エネルギーの気配を読み取ることが
あります。
まだ本人も気付いていないレベル
だけれど、確かにそれは胎動していて、
やがて無視できない大きな力となって、
その方の人生の方向性を決めていく
のだろうな、と感じられるのです。
人によって、そのスケールや質感、
開き方は違いますが、その可能性に
本人がどう向き合っていかれるのか、
様々な課題が差し出されてきます。
それまでと同じ方向性で、
もう少し工夫して深めていくことを
促されている方もあるし、
これまでとは違う、もっと別の領域の
感覚を開き、深めていかないと、
その先の大きな力との対話が難しい、
という方もあります。
あるいは、
新たに胎動しているその可能性に対して、
魂の歴史のどこかで深い傷を持っていて、
無意識にブレーキを踏んでいるところを
クリアにしていく課題が差し出されていたり。
自分に向き合い、命の導きと
どうにか対話しようと日々意識していても、
その対話の難しさに四苦八苦されている
方も少なくありません。
言葉を越えたところで意を汲むこと、
深い信頼で通じている感覚が必須ですが、
ここがクリアできないと、
いつまで経っても頭で理解し、
テクニックでどうにかしようとして、
結局それではうまく行かずに行き詰る、
という壁を越えられません。
信頼の感覚は、概念で納得して
GOサインを出しても、
それだと肝心なところで
導きに応える動機としては薄く、
容易く離れてしまいます。
結局、私たちの行動を決めるのは、
理屈じゃないんですね。
もっと情緒的な引力、絆のようなものが
自分の中で確立されていないと、
越えて行けない領域があるのです。
そういうものを、導きとの対話の中で
育てていくわけです。
自分だけの対話の仕方、繋がり方で、
そうでなければいけない理由を
自分の中で確かなものに
していくプロセスを通して、
私たちはより深いレベルの神秘に
触れていきます。
その神秘を感じ取る意識で、
この世界と対話し、
生きていくようになると、
人生はそれまでとは違った意味を
持つようになってきます。
自分の内側でスケールの大きな
命の潮流を感じていると、
それ自体が、自分がいかに生きるべきかを
示しているのを知るでしょう。
理屈を越えて、それが正しいこと、
それをおいて他に道は無いことがわかるから、
自らその道を行くのです。
強制されているわけでも、
義務感で行くわけでもないのです。
導きに対して、様々なイメージ、
概念で捉えている方が多いのですが、
本当のところを理解するには、
自分で触れるしかありません。
言葉を越えて知る感覚を、
磨いていきましょう。