変わってしまうことへの恐れと頑強な抵抗

近頃、「変化することへの恐怖」という
テーマをしきりと見せられます。

みな「変わりたい」と言っているのに、
いざ本当に変わっていく流れの中に
入ろうとすると、

変わってしまうことへの恐れに基づいた
頑強な抵抗を見せます。

色々なケースを見ていて思うのは、
先日からここしばらく書いてきていますが、

本当にそのような姿に変わるには、
本人が「変わりたい」と思っているレベル
よりもはるかに深く広範な領域にわたる
変化が不可欠であるということが
自覚できていないときに、
よく起きているような気がします。

例えていうならば、
最近ドアの建付けが悪くなってきたので、
大工さんに見てもらったら、

ドアの周りを修理すれば済むと思っていたものが、
実は家の基礎に手抜き工事が見つかって、
家全体が歪んできていることが分かった。

直すには、基礎部分の大掛かりな補修工事が
必要らしいと知ったときの住人の戸惑い
みたいなものをイメージしていただくと
わかりやすいかもしれません。

さて、みなさんだったらこんな状況で
どうされるでしょうか?

やらなきゃ仕方がないよな~、
でもできるだけ簡単に済ませたい、
まったく、とんだ出費だ、
とかなんとか思いながら
渋々やるでしょうか。

それとも、どうせやるならしっかりやって、
後々心配しないように完全にきれいに
直してしまおう、と思うでしょうか。

あるいは、
やらなきゃいけないんだろうけれど、
まだそんなに困ってるってほどじゃないから
今はまだいいや、と思うか。

まぁ出来事に対して、色々なスタンスが
あるわけです。

ちょちょっとやって、
そこそこ楽になればいいんだよ。
ここまでは変わることを望んでいる。
けれど、ここから先は触れられたくない
っていう方もいらっしゃいますしね。

みんながみんな、根本から変わること、
真実に立脚して在り方を整えることを
望んでいるわけではないんです。
残念ながら。

そうした方がいいのはわかっている。
でも、恐いから、面倒くさいから
やりたくない、という方に対して
私ができることと言えば、

どういう選択をしたらどういう可能性が
あるのか。タイムリミットのようなものが
あるのだとしたらそれはいつくらいまで
なのか、というようなことを誠意をもって
お伝えすることでしょうか。

以前はこういうこと、あま~く曖昧に
お伝えして、恐怖を与えないように、
どちらにしても、最終的には本人の選択
だから、と自分を納得させてましたが、

最近は、本当にその人にとって大切な
タイミングだと感じながらそれを伝えない、
曖昧にごまかすのは自分の逃げでしかないな、
という体験をしたので、

伝えるべきことは、私自身も肚を決めて
逃げずに伝えるようにしています。

だから、結構耳の痛いことも
言いますよ。

でも、だからこそそのメッセージを
真摯に受け取って取り組もう!と
応えてくださった方には、

その歩みを共に歩んで
最善のサポートをさせていただこう
と思っています。

誰だって、一度の決意で
肚の底までしっかり心が決まる
わけではないと思います。

繰り返し自分に向き合う中で、
そうしていくことの重要性への認識が深まり、
それに連れて徐々に在り方のブレが少なく
なっていく。

そんなことの繰り返しだと思います。

人から言われて
「あぁそうか。大事なのか。
ではやろう」と思うレベルから、
体験を通して身に染みて感覚的に
重要性が理解できているレベルでは、

取り組みに対する自主性も
まったく違ってくるでしょう。

色々な方がいらっしゃるので
一概には言えませんが、

今の在り方を大きく見直していく
必要があるよね、っていう方もいれば、
ほんの少し、ここに気づけば大丈夫!
という方もいらっしゃいます。

当然、前者の方が方向転換するにも
勇気やエネルギーが要りますよね。

自分に嘘をつき、感覚を鈍くして
歪みの上に歪みを重ねてきた道のりが
長ければ長いほど、今あるものを
手放すのは恐いものです。

未知の在り方に移行するときの
恐れや不安を、どれほど言葉で説明して
払拭しようとも、荒れ狂う感情は
容易に納得することはありません。

ただ本人がそれらを引き受けて
自分の決めたことを一歩一歩歩む
しかないのです。

以前から何度も書いてますが、
その歩みをサポートすることは
他者にはできます。

けれど、実際にその道を行く主体は
あなたを置いて他にいません。

あなた自身が、毎瞬問いを重ね、
自分との対話を重ねながら行くわけですが、

この自身の内側との対話を、
誰かの言葉で代弁させたり、
外側にあふれる既製品で代用することは
できないのです。

自分自身が本当にそれを体験するから
わかることがありますし、
道を行くときに支えになるのは、
絶対に既製品ではなく、そうした
オリジナルの体験でしょう。

そんな歩みを始めていくのかどうか。

未知に踏み出す不安と
それまでの自分が崩壊していく恐怖を
毎瞬受け止めながら、

それでもぐぐっと方向転換していけるのは、
本当に恩寵なのだな~と思います。

あなたの選択に、最高最善の導きが
ありますように。

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