自身のあらゆる側面を愛し抜く

自分の中に湧き上がる、いわゆるネガティブ
と言われる感情を認め、受け止めるのって、
とても抵抗のある方が多いですね。

怒り、憎しみ、悲しみ、嫉妬などなど。。。

そんなものが自分の中にあったら、
がっかりしますっていう方もあります。

でも、繰り返しお伝えしているように、
どんなにドロドロな「汚い」って思うような感情でも、
それ自体は「悪」ではありません。

それを認めたら、自分が汚れてしまう、
本当にダメな奴になってしまうと信じている人も
ありますが、実際はそんなことはありません。

弱さを認めても、弱くてどうしようもない奴
にはならないのです。

逆に、自分の弱さを認められる人の方が、
勇気ある強さを持っている、
と言えないでしょうか。

自分のずるさを認めないで必死で言い訳したり
取り繕っている人の方が、ずっとずるい
のではないでしょうか。

わかっていても、なかなか、、、
って思う人は多いですけれど。(^^;

自分が否定した要素は、無かったことにされ、
心の奥に沈められます。それが苦しみを生むんですね。

だから、解放するときには、まず
無かったことにするのをやめる→認め、告白する。

私はズルい!弱い人間だ!
って、声に出してもいいし、
心の中で叫んでみてもいいので、
表現してしまうというのをするといいのです。

そんなことでって思われるでしょうけれど、
これがね、結構効くんですよ。

あれほど認めることに抵抗していたものが、
このように白状してしまうと

全然大したことじゃなかった、という感じたり、
固かったしこりがホッと緩むような感じがしたり
するんですね。

隠しに隠してきた自分の薄暗い側面は、
隠せていると思っているのは自分だけで、
結構周囲にはバレているものです。笑

あなたはズルい人だって、みんな知ってたけど?
って感じですね。笑

自分で思い込んでいるほど、実は全然
大したことじゃないんです。

まぁ、中にはそれでも抵抗し続けて、
全く緩まないし変化ないです、という方もありますが、

そういう方は、なぜそこまで認められないのか、
認めてしまったら、どんな目に遭うのか
という原因となった痛みを伴う体験までを
掘り下げて対処していきます。

たとえば、ちゃんとしてない自分はダメだ!
そうでないと、ダメダメな人間になってしまう!
と固く信じている人がいたとします。

この人は、ダメダメな人間になってしまう
という恐れから、自分を駆り立てているわけですが、

もし本当にそんな自分になったとしたら、
どんな目に遭って、どんな気持ちを味わうのだろう?
というところを掘り下げていくわけです。

惨めさ、無力感、悔しさ、無価値感などなど。
そうしたものを味わいたくないから、
必死で頑張っているわけですね。

この「避けている感情」こそが、
核心の痛みです。

ワークでは、これを見つけて統合していくわけです。

よくセッションで掘り下げをしていると、
この核心の痛みに近づくほどに、
つるつると思考に逃げて無意識のうちに
これから離れようとされる方があるのですが、

多分ご自身ではそれが逃避だとは
全く気付いていないと思います。

自分がどんな居心地の悪い感覚から逃げているのか、
これを意識して捉えていくことは、
実は感情解放ワークで最も重要なポイントです。

多くの方はこれができないから掘り下げができず、
感情の統合ができないのです。

でも、真っすぐにこれを見てひたすら
そこに向っていくことができたら、
最短距離でものすごい変容が起こります。

ただし、これを短時間でやろうとすると、
最短距離故にかなりハードなので、

今この瞬間の自分が受け止められる分ずつ、
少しずつ受け止めていくやり方を推奨しています。

一刻も早く楽になりたくて、さっさと通り抜けよう
と思う人ほど、最短距離の密度と圧力に耐えきれずに
挫折していく傾向があるので、

焦らず、けれども着実に足元を固めていく方が
結果的に成果を早く出せるだろうと思います。

感情解放ワークは、自分自身が切り離し、
封印してきた感情を、決して見捨てず、
お迎えに行って抱きしめることで統合する
ワークです。

古くからのクライアントさんはこのワークを
「自分を愛しぬくこと」だと言ってくださったのですが、

どんな自身の側面も、否定せず、切り離さず、
受け入れるのです。

そういう自分の器を作るのに、
一朝一夕でささっとできるでしょうか。

今まで何十年と目をそらし続けてきたものを、
メソッドはあるにしても、一遍に直視することが
できるでしょうか。

溜めに溜め込んできた苦しみを、
瞬時に受け止めることができるでしょうか。

可能性は0ではないけれど、
もしそれができたとしたら、自身の内面で
相当なことが起こっているはずです。

それに耐えうる自分ができているかどうか、
ということですね。

一時の解放感で瞬間だけ楽になるのなら
簡単でしょうけれど、求めているのは
そういうことではないはずですよね?

早く楽になりたい方は、それに見合う
心の足腰を鍛錬されますように。

そうして鍛え上げた精神は、
人生のすべてを支える確たる基盤となるでしょう。

あなたの人生に、確かな基盤が作られますように。

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