祈りの力

このブログでもたびたび祈りについては
書いてきましたが、祈りはただの他力本願の
ご利益追求の行為ではありません。

私自身、スピリチュアルにかかわるまでは、
祈りなんてあてにならないご利益信仰
くらいに思ってましたけれど、
実はそんなものではなかったんですね。

人生に祈りがあるのとないのとでは、
その奥深さ、豊かさが全然違ってくる
だろうなと思います。

とは言え、私なんてまだほんのさわりしか
祈りについて触れた気になっているだけ
でしょうけれど、

でも、人間にとっては
とても大事な、欠くべからざるものだと
思うのですよね。

これまで、ヒーリングの世界に飛び込み、
霊性について探究するようになってから、
祈りについていくつか印象的な出来事が
ありました。

これまでにも書いたことはあったのですが、
初めての方もいると思うので改めて
書いてみます。

一つは、ご先祖様の話。

20代後半のころ、私は心身ともにかなり病んでた
時代なのですが、あるヒーラーさんの
遠隔セッションを受けたことがありました。

その方は、セッションの始めに
「ちょっとあなたにメッセージを伝えてほしい
って言ってる存在がいるので伝えるわね」

と言って、たった一言、こんなメッセージを
伝えてくれました。

「あなたのお陰で私は救われた。ありがとう」と。

一瞬、私はそんなことを言われるようなことを
した覚えがなかったので、戸惑ったのですが、
瞬間、あ!っと気付いたことがありました。

それは、ある時期人知れずやっていた、
感謝の祈りでした。

基本、私は家の仏壇が好きじゃなかったので、
お盆など特別なことでもない限り、普段から
お仏壇に向かうという習慣がありませんでした。

でも、その時期な何を思ったのか、
きっかけはさっぱり覚えていないのですが、

家族のだれも見ていないところでひとり、
ご先祖様に感謝の祈りを捧げていたのです。

私につながるすべての御霊に向って、

「あなたが生きてくださったからこそ、
今の私があります。

あなたの人生も、人に言えない苦しみが
あったかもしれません。

それでも生き抜いてくださって、
ありがとうございます。

あなたがその人生を生きてくださったから、
今私がこうして生きていられます」

って、祈ってたんですね。

今思っても、どうしてこんな祈りをしていたのか
自分でもわかりません。ただ、ある期間、
毎日それをしていた時期があったのです。

誰も知らないはずのことだったので、
そのヒーラーさんにそういわれたときは
びっくりしましたが、

祈りと言うのは、本当に伝わるんだな、
と思った出来事でした。

そのヒーラーさんこそ、どん底だった私に
「あなたヒーラー向いてるわよ」って
言ってくれた方で、

当時は「は?こんな私に何言ってるんだろう?」
って思ってましたが、

人間、先がどうなるかなんて、
わからないものですね。

二つ目は、数年前、瞑想をしていたときのことです。

前後の関連は忘れましたが、ある時瞑想中に、
明確なインスピレーションが降りてきたのです。

それは、「神は、私が祈ったすべての祈りを
一言一句、覚えておいでである」というものでした。

今生、過去世、未来世に至るまで、
神は私の祈りを決して忘れることがない
という、否定のしようもない「真実」として、
それは感じられました。

真剣に、深く魂を込めて祈った祈りも、
日常のちょっとした感謝の祈りも、
悪態をついた呪いのような言葉も、
どんなときも、すべて、です。

そのインスピレーションが来た瞬間に、
私は自分の魂が歩んできた諸々の人生の、
様々な祈りの場面のビジョンが見えました。

たった一人だ、と思ったあの瞬間も、
神は見ておいでだったのだな、と知りました。

時空を超えた、永遠の眼差しに触れるのは、
何とも言えない不思議な感慨を呼び起こします。

3つ目のエピソードは、どうしても越えられなかった
ブロックが、いくつかの出来事の末に外れていった
ことに関してです。

私は持ち越してきたカルマ的に、神に対する
ひとかたならぬ恨みと怒り、憎しみがありました。

師と仰ぐレナードによって、神の直接体験をして以来、
自分なりにこのテーマには取り組み続けてきましたが、

頭では愛や神は憎むべきものではないとわかっていても、
心や体はアレルギーのように問答無用で拒絶反応を
示し続けていました。

信頼できると思えた人のセッションを受けても
なかなか越えられなかったのですが、それを
自分ではどうにもできませんでした。

でもあるとき、洞窟のようなところで磔になって
仲間とともに殉教していく過去世のビジョンを見ました。

私は激しく神を呪い、恨んでいました。
それだけ深く、神を信じて行動してきたから、
信じてくれた仲間も助けられず、不幸になっていくのが
許せなかったんですね。

そんな死に行く私の頭上が、突然真っ白な光で
明るくなりました。

あれ?昼になったのか?と思ったくらいでしたが、
その光を浴びて、私の恨みが浄化されていくのを
感じました。

明らかに、自分の力ではないものによって、
恨みが癒えて行った瞬間でした。

この出来事があっても、しばらくはやはり
神への恨みは残っていました。

でも、やがてそれは日々の取り組みの中で
いつの間にか消えていました。

自分ではいかんともしがたいことって
ありますよね。どうにも越えられないことが。

そんなとき、私はよくクライアントさんにも
祈りとともにワークしてくださいって言います。

そう言っても、ほぼみなさんスルーされるのですが、
他力本願にすがれって言ってるわけではないんです。

神は、すべての祈りを聞いておいでである。
そして、その祈りは時空を超えて、必ず叶えられる。
そのことを身をもって経験しているからです。

これらの話が、必要としている人に
届きますように。

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